バトナードライバーズニットのサイズ感って結局どうなの？ゆるっと考えてみた話

通販で数字サイズとにらめっこする事情

秋冬になると、ニット好きのタイムラインに必ず流れてくるのが、バトナードライバーズニットメンズやバトナードライバーズニットレディースの画像たち。価格も決して安くないし、いざ「買う一歩手前」まで行ってから、サイズ1・2・3のどれにするかでフリーズする人は多いと思う。

S・M・Lの表記なら感覚で選べるのに、数字だけ並んでいると、なんとなくプロ仕様のアイテムを触っているような緊張感が出てくる。しかもバトナー SOLID WOOL ドライバーズニットはSOLID WOOLというオリジナル糸を使ったミドルゲージで、目も詰まっていて長く着られそう、なんて説明を読むと「サイズ失敗したくないな…」というプレッシャーも倍増する。(STUDIOUS)

そこに、別注モデルのBATONER SIGNATURE DRIVERS KNITや、コラボのMACKINTOSH crafted by BATONER ドライバーズニットまで出てくるから、ますます混乱する。とりあえず「バトナーのドライバーズニット欲しい」と思って検索しただけなのに、似た名前のバトナーニットが山ほど出てきて、「どれが例のアレなんだ？」状態になりがちだ。

写真とレビューを眺めていて感じるざっくりした印象

あくまでショップの着画やレビューを眺めての印象だけれど、BATONER SIGNATURE DRIVERS KNITは、いわゆるオーバーサイズ系のぶかぶかニットではなくて、「今っぽいジャスト〜ちょいゆる」の中間くらいの雰囲気に見える。身幅とアームはそれなりにゆとりがあって、でも着丈はそこまで長くないから、前を閉めても野暮ったくなりにくい。ショップ説明でも、身幅・アームホールを広めにとったゆったりシルエット、と書かれていて、だいたい見た目の印象そのままという感じ。 (STUDIOUS)

生地感は、ユニクロのユニクロドライバーズニットやGU ドライバーズニットみたいな量販系と比べると、明らかに「ぎゅっ」と目が詰まっていて、アウター寄り。もちろんあのあたりもコスパはすごいけれど、厚みと立体感はバトナー SOLID WOOL ドライバーズニットのほうが一段上という印象で、真冬はコートの下に入れても負けなさそうだな、と思う。 (STUDIOUS)

レディースのバトナードライバーズニットレディースは、写真を見る限りだと、身長150cm台後半〜160cm前半くらいでサイズ1を着ると、腰骨あたりでちょうど止まるくらいの丈感になっていて、「重いけど大きすぎない」という、ちょうど良いバランスに落ち着いている感じ。 (BEAMS)

サイズ感を数値よりもイメージで掴む

ここからが本題のサイズ感。細かい採寸表を見るより、イメージでざっくり掴んだほうが分かりやすいなと思うので、雰囲気重視でまとめてみる。

まずメンズのBATONER SIGNATURE DRIVERS KNITは、ブランド側の説明だと「S＝サイズ1、M＝サイズ2、L＝サイズ3」という対応になっている。普通体型でいつもMを着る人なら、とりあえずサイズ2を基準に考えるイメージ。 (NOLLEY’S MALL（ノーリーズモール）)

ショップによっては身長の目安も出していて、「165〜170cmくらいならサイズ1、170〜175cmならサイズ2、175〜180cmならサイズ3がおすすめ」といったガイドも見かける。これも結局は「ジャストで着たいなら、身長に対して素直な数字を選ぶ」という発想で、1サイズ上げると少しゆるくアウター寄りになる、という説明が多い。(Amanojak.)

なので、自分の中でざっくりこんなイメージを持っておくと選びやすい。

「スウェットの上にも着たいし、真冬はコートのインナーにもしたい、写真みたいな標準バランスが理想」なら、いつものサイズ＝たとえばMならサイズ2で考える。

「肩をもう少し落としてルーズに着たい」「ユニクロドライバーズニットをゆるっと着ているノリをそのままバトナードライバーズニットメンズでもやりたい」という人は、ワンサイズ上に振ってみる。身長175cm前後でサイズ3を選ぶと、写真でよく見る「ちょい落ち感のあるドライバーズニット」っぽい空気が出やすい。 (Amanojak.)

逆に、インナー運用がメインで、タイトなコートの下に重ねる前提なら、普段Mの人でも思い切ってサイズ1にして、シャツ感覚で着るのもアリだと思う。ミドルゲージでそこそこ厚みがあるので、レイヤード前提なら生地量をちょっと削ったほうが着やすい、という発想。

レディースのバトナードライバーズニットレディースや、女性がメンズのBATONER SIGNATURE DRIVERS KNITを着るパターンもよく見かける。身長150cm台後半くらいでゆるっと着たいなら、ウィメンズのサイズ2か、メンズならサイズ1をベースに考えると、「ニットブルゾンっぽい」バランスに落ち着きやすそう。 (NOLLEY’S MALL（ノーリーズモール）)

それでも迷ったときの、超ざっくりまとめ

いろいろ数字やレビューを見ていると、バトナーニットの中でもバトナー SOLID WOOL ドライバーズニットは、素材的にも作り的にも長く着る前提の「ちゃんとした服」なので、サイズは攻めすぎないほうが幸せになりやすい気がする。 (STUDIOUS)

普段S〜Mの人が数字の1と2で迷ったら、「基本は2、すっきりタイトに着たいなら1」。普段M〜Lの人が2と3で悩んだら、「基本は3、すっきり行くなら2」という、すごく普通の選び方がいちばんしっくりくる。

そして、ドライバーズニットというアイテム自体は、ユニクロドライバーズニットやGU ドライバーズニットでも十分楽しめるから、「まずはシルエットの好みをつかむためにプチプラで試して、最終的にBATONER SIGNATURE DRIVERS KNITやMACKINTOSH crafted by BATONER ドライバーズニットに行き着く」というルートも、個人的にはすごくアリだと思う。

そんな感じで、完璧な答えというより「自分ならこうサイズを選ぶな」というラフな目安として、バトナードライバーズニットメンズとバトナードライバーズニットレディースを見るときの参考になればうれしい。