アディダス NY90 のサイズ感をゆるく語る話。スタンスミスやグランドコートと比べてどうなのか

事情編。どうしてみんなアディダス NY90のサイズ感を気にするのか

ここ最近、白スニーカーを探す人のあいだで、コート系のモデルがやたら目につくようになってきた。そんな中で名前がよく挙がるのが、テニスシューズ風の見た目がかわいいアディダス NY90だと思う。価格もわりと手頃で、通学や通勤、シンプルコーデ用の一足として候補に入りやすい存在で、同じ白レザー系の定番であるアディダススタンスミスやアディダスグランドコート、そしてちょっとストリート寄りのアディダススーパースターあたりと一緒に悩まれることが多い印象がある。

しかもSNSやレビューを眺めていると、「小さめ」「いつものサイズでちょうどいい」「ちょい大きかった」と感想がバラバラで、初めてアディダス NY90を候補に入れた人ほど迷子になりやすい。白スニーカーって、仕事用や学校用にガッツリ使うつもりで選ぶことも多いから、サイズ選びで失敗したくない、という空気もある。同じくスクールシューズ候補で名前が出やすいアディダスアドバンテージやアディダスコートポイントと比べてどうなのか、というのも気になるところだと思う。

そんなわけで、レビューやサイズ表、いろんな人の声をつまみ食いしながら、自分なりにアディダス NY90のサイズ感を整理してみよう、というのがこの記事の事情だ。あくまで趣味で集めたメモの延長みたいなものなので、「ふーん、こういう感じなのね」くらいのゆるいテンションで読んでもらえるとちょうどいい。

感想編。NY90はちょい細身で、モデル違いで印象が変わる

まずざっくりした感想から言うと、アディダス NY90は「縦の長さはそこまで極端じゃないけど、横幅がやや細め」という声が目立つ。特に甲高・幅広の人のレビューを読むと、「いつものアディダスのサイズだとキツかった」「ハーフサイズ、もしくはワンサイズ上げたらラクになった」というコメントが多くて、そこはけっこうはっきりした傾向に見える。

一方で、足幅が細め〜標準くらいの人だと、「普段履いているアディダススタンスミスと同じサイズでちょうどよかった」「アディダスグランドコートより少しタイトだけど、気になるほどではない」という声もちゃんとある。なので、極端に小さい靴というより、足の形によって“キツく感じてしまいやすい靴”というイメージに近い。

面白いのが、カラーや品番によっても、ちょっとだけ感想が違うことだ。同じアディダス NY90でも、レディースカラーの一部では「やや大きめ」「普段23.5cmだけど23.0cmでも履けそう」というコメントが出ていたりする。たぶん、使われているインソールの厚みや素材の固さ、もしくは生産ロットの違いなんかが重なって、微妙な差になっているのかなという印象を受ける。

比べられがちな他のモデルについても、ざっくりした感想を並べると、アディダススタンスミスは「横幅ふつうで、縦はややゆったり」、アディダスグランドコートは「全体的にちょい小さめでタイト」、アディダススーパースターは「ボリューム感はあるけど、実はそこまで大きくはない」という感じで語られていることが多い。さらにコート系のアディダスフォーラムローも、幅はタイト寄り、という声が多くて、コートタイプは総じて“キュッとした履き心地”になりやすいのかな、という妄想もしてしまう。

履き心地についての感想も、けっこうバラける。アディダス NY90は「軽くて通学にちょうどいい」「立ち仕事でもそこまで疲れなかった」というポジティブな意見の一方で、「最初はかかとが硬くて靴擦れしそうだった」「タンがちょっと当たる」といった声もチラホラある。合成皮革メインのアッパーなので、布地のランニングシューズほど柔らかく馴染むわけではなくて、少しずつ足になじませていくタイプなのかな、という雰囲気を感じる。

性能・サイズ選び編。自分ならこうサイズを決めるかも、というゆるいガイド

ここからは、集めた声を元にした、かなり主観まじりのサイズ選びガイドになる。もし自分が白スニーカーを一本だけ選ぶとしたら、アディダススタンスミス、アディダスグランドコート、アディダスアドバンテージ、そしてアディダス NY90を並べてサイズ表とにらめっこしながら決めると思う。

標準〜やや細めの足で、普段からアディダススタンスミスを履いている人なら、「スタンスミスと同じcm、もしくは0.5cmアップ」あたりがアディダス NY90の目安になりそうだ。スタンスミスはつま先に少し余裕が出ることが多いので、その余裕を削ってタイトめに履きたい人は同じサイズ、ゆったりしたい人は0.5cmアップ、というイメージ。

普段からアディダスグランドコートやアディダスコートポイントのようなタイト気味のコート系スニーカーでサイズアップしている人なら、アディダス NY90も同じか、場合によってはもう0.5cm上げるイメージになりそうだ。特に甲高・幅広寄りの人は、縦より横でつらくなりがちなので、最初から少し余裕を見て選んでおいたほうが、靴擦れの心配を減らせると思う。

もし足がかなり細くて、コンバースやアディダスフォーラムローのタイトさがちょうど良い、というタイプなら、アディダス NY90は「いつものサイズでスッキリめ」に収まる可能性が高そうだ。レディースの一部カラーに関しては、「やや大きめだった」という声もあるので、もし迷ったらサイズチャートで足長の実寸を確認しつつ、普段のスニーカーの中で一番タイトなモデルを基準に考えると安心感が出る。

履き心地という意味での“性能”だけを見ると、アディダス NY90は、軽さとクッションのバランスが通勤・通学向きで、ガチなランニング用みたいな柔らかさではないけれど、毎日の街歩きや立ち仕事にはちょうどよさそうなポジションに見える。よりクラシック寄りのアディダススーパースターは見た目の存在感が強くて、ソールも少し重めなので、ファッション重視の日に履きたくなるタイプ。一方でアディダスアドバンテージやアディダスコートポイントは、もっと「とりあえずラクに履ければOK」という感じで選ばれている雰囲気がある。

最終的に、アディダス NY90をどう見るかは、「細身シルエットのコート系スニーカーを、ちょっとシュッとした感じで履きたいかどうか」に尽きる気がしている。足に合えばコスパのいい相棒になってくれそうだし、もしサイズが不安なら、手持ちのアディダススタンスミスやアディダスグランドコートのサイズ感と照らし合わせながら、「ちょいアップ気味」で選んでみる、くらいのゆるさで考えるのが一番しっくりくるのかな、というのが今のところの結論だ。