コールハーンのサイズ感は難しい？ラフにモデル別の印象を語ってみる

コールハーンサイズ感で検索していると、結局どのサイズを選べばいいのか、正直ちょっとモヤモヤしてきます。アメリカサイズだし、ワイズ表記もMとかWとかJとか出てくるし、そこに加えてモデル名もやたらカッコいい横文字で並ぶので、最初に「コールハーンゼログランド」あたりを見たときは、サイズ以前に名前で軽く圧倒される感じがあります。さらに「コールハーンオリジナルグランド」「コールハーンオリジナルグランドショートウィング」「コールハーングランドプロトップスピンスニーカー」なんかも見ていくと、「そもそもどれが自分向きなんだろう…？」となってしまうわけです。

事情だけ並べると、メンズはD幅（M）を基準に、幅広向けにW、さらに日本人向けのJラストまであって、レディースはB幅が標準。そこに「コールハーンオリジナルグランド 2.0 オックスフォード」とか「コールハーンオリジナルグランド 2.0 ウィングチップ」みたいな、同じシリーズの亜種まで出てくるので、サイズ感を一言で説明するのはほぼ無理ゲーに近いです。しかもスニーカー寄りの「コールハーングランドプロトップスピンスニーカー」と、クラシックな革靴寄りの「コールハーンオリジナルグランドウィングオックスフォードゴルフ」では、同じサイズ表記でも履き心地のイメージが違う、という話がよく見かけられます。

そこにレディースまで入ってきて、「コールハーンケイディパンプス」「コールハーンタリーボウパンプス」「コールハーンデローラスキマーパンプス」「コールハーンザゴートゥー 45mm パンプス」「コールハーンアバパンプス」みたいなパンプス系を見ていくと、もう完全に迷宮入りです。パンプスはそもそもサイズ感が難しいジャンルなのに、コールハーンサイズ感は「細身寄り」「柔らかめ」「馴染みやすい」などの言葉が全部同時に飛び交っていて、結局どれなんだ…？という気持ちになります。

そういうカオスな状況を一度整理して、自分なりに「こういうイメージでサイズ選びすると、コールハーンサイズ感の沼から抜け出しやすいかも」と感じているポイントを、ラフに書いていきます。あくまで印象ベースですが、いろいろなモデル名を眺めながら妄想するような感覚で読んでもらえたらちょうどいいかもしれません。

コールハーンサイズ感のざっくりした印象

ざっくり言うと、コールハーンサイズ感は「見た目スマート、履き心地は柔らかめだけど、足型が細め前提」というイメージがあります。たとえば「コールハーンゼログランド」を中心に、ソールが分厚くてクッションが強そうなモデルでも、アッパーのラインはかなりシャープで、足幅が広めの人だと「長さはいいけど横がきつそうだな」と感じるようなシルエットが多い印象です。

「コールハーンオリジナルグランド」や「コールハーンオリジナルグランドショートウィング」あたりも、クラシックなウイングチップ風なのに、横幅がドカッと広い感じはあまりなくて、スーツに合わせたときに足元がスッと細く見えるイメージがあります。その延長線上に「コールハーンオリジナルグランド 2.0 オックスフォード」や「コールハーンオリジナルグランド 2.0 ウィングチップ」があって、より軽量で柔らかい方向に進化している印象ですが、シルエット自体はやっぱり細め寄り、というイメージが強いです。

一方で、スニーカーっぽい「コールハーングランドプロトップスピンスニーカー」や、カジュアル寄りのローファー「コールハーンローファータッカーベネチアン」「コールハーンアメリカンクラシックハンプトンローファー」なんかを見ていると、リラックスした雰囲気のわりに、サイズ選びはかなりシビアそうだなという印象があります。ローファーはかかとが抜けやすいので、少し攻めたサイズを選びたくなりますが、細身シルエット＋アメリカサイズの組み合わせで、足幅や甲の高さに合っていないと親指の付け根あたりが辛そう、という想像をしてしまいます。

レディースの「コールハーンケイディパンプス」や「コールハーンタリーボウパンプス」「コールハーンデローラスキマーパンプス」「コールハーンザゴートゥー 45mm パンプス」「コールハーンアバパンプス」も、つま先がほっそりしていて、ヒールは安定感を意識しつつも、足がきゅっと見える方向に寄せているようなデザインが多い印象です。なので、サイズ表的には「普段どおり」で良さそうに見えても、感覚的には「いつものスニーカーより、足の横幅をかなり意識して選ばないといけないブランド」というイメージが強く残ります。

モデル別にざっくりイメージするサイズ感と選び方

ここからは、コールハーンサイズ感をモデルごとにざっくり分けて考えてみます。あくまで印象ベースですが、「こういう系統ならこういう攻め方」という感覚で見てもらうと、少し選びやすくなると思います。

まずは看板の「コールハーンゼログランド」。クッション性が強くてスニーカーライクなシリーズですが、アッパーが薄めでホールド感が強そうな作りが多く、足幅が標準かやや細めの人向きという印象があります。「コールハーン 2.ゼログランドスティッチライトオックスフォード」のようなニット系アッパーのモデルになると、素材の伸びで多少はごまかせそうですが、それでも元の木型は細めに見えるので、幅広の人は「長さぴったり＋幅ギリギリ」みたいな状態になりやすそうです。逆に、足が細くてスニーカーだといつもゆるゆるになりやすいタイプの人にとっては、かなり頼れるフィット感というイメージがあります。

ビジネス寄りの「コールハーンオリジナルグランド」「コールハーンオリジナルグランドショートウィング」「コールハーンオリジナルグランド 2.0 オックスフォード」「コールハーンオリジナルグランド 2.0 ウィングチップ」あたりは、革靴寄りの顔をしつつ、ソールはスニーカーっぽい軽快さというシリーズ。サイズ感のイメージとしては、革靴の中では軽くて柔らかいけれど、決して「幅ゆったりのコンフォート靴」ではなくて、ドレス寄りのスマートさをそのまま残している感じがあります。普段スニーカーをゆったりめに履いている人が、同じ感覚でサイズを選ぶと、長さはいいのに小指のあたりがタイトになりそうだな、という印象です。

カジュアル路線の「コールハーングランドプロトップスピンスニーカー」は、見た目はテニスシューズ風で、休日のデニムやチノに合わせやすそうな雰囲気。サイズ感のイメージとしては、スポーツブランドのレトロスニーカーほどボリュームはなく、アッパーもやや薄めで、足を包み込む系のフィットに近そうです。スニーカーらしく少しゆるめに履きたい派だと、いつものジャストサイズだと予想よりフィットが強く感じられるかもしれません。

ローファー系の「コールハーンローファータッカーベネチアン」と「コールハーンアメリカンクラシックハンプトンローファー」は、甲の高さと踵のホールドがすべて、というくらいサイズ選びがシビアそうなカテゴリーです。横から見たシルエットはかなりスッキリしているので、幅広・甲高の足でゆるく選ぶと、甲のラインがパンパンになりそうなイメージがありますし、逆にジャストを狙いすぎると、立ち仕事だときついと感じそうな雰囲気もあります。ローファーでかかと抜けが怖い人ほど、厚めのソックスかインソール前提で少し攻めたサイズを検討したくなるタイプの靴に見えます。

ゴルフ用の「コールハーンオリジナルグランドウィングオックスフォードゴルフ」は、芝の上でも街でも履けそうなデザインで、ソールにグリップが加わったようなイメージのモデルです。サイズ感としては、スイングのときに足がぶれないようにほどよくタイトであってほしい一方で、ラウンド通して歩くことを考えると、締め付けすぎも怖いジャンル。見た目の雰囲気からすると、スニーカーと同じサイズでいくと前足部が少し詰まりそうで、やや余裕を持たせつつも、足首まわりはしっかり固定されるようなフィットが似合いそうなイメージです。

レディースのパンプス方面に目を向けると、「コールハーンケイディパンプス」「コールハーンタリーボウパンプス」「コールハーンデローラスキマーパンプス」「コールハーンザゴートゥー 45mm パンプス」「コールハーンアバパンプス」は、どれも足をきれいに見せることを優先しているのが伝わってくるデザインです。つま先がほっそりしていて、Vカット気味の履き口になっているものも多く、B幅前提の木型ということもあって、幅広の足だと長時間履き続けるにはかなり慎重なサイズ選びが必要そうだな、という印象になります。

最後に、ニットアッパー系の「コールハーン 2.ゼログランドスティッチライトオックスフォード」のようなモデルは、全体の中で見てもサイズ感に余裕を持ちやすい部類と感じます。伸縮性のあるアッパーが足を包むので、幅広の人でも革靴より楽そうですが、土台となるソールの横幅はやはりそこまで広く見えないので、「幅を全部ニットの伸びに任せると、疲れたときに足がはみ出しそう」と感じる人もいそうです。リラックス感を重視するなら、足長はジャスト、幅はニットに任せるイメージで、ぴったり目に攻めたサイズを狙う人も多そうなシリーズです。

コールハーンサイズ感を攻めるときのざっくりした結論

いろいろなモデルを眺めて感じるのは、コールハーンサイズ感は「長さは普段どおりか少し控えめ、幅と甲の高さは自分の足型と相談」というスタイルがしっくりくるブランドだということです。スニーカー感覚で選ぶと、幅が合わずに苦戦しそうですし、逆に革靴のタイト感で選びすぎると、柔らかいソールやアッパーとのギャップで疲れやすくなりそうな不思議な立ち位置にいます。

「コールハーンゼログランド」や「コールハーングランドプロトップスピンスニーカー」のようなスニーカー寄りモデルなら、普段のスニーカーサイズを基準にしつつ、足幅が細めなら同じかハーフサイズ下げ、幅広ならワイズWやJラストを狙うイメージがハマりそうですし、「コールハーンオリジナルグランド」「コールハーンオリジナルグランド 2.0 オックスフォード」系は、革靴の感覚で足長ジャストを狙いつつ、横幅が不安ならワイドを検討する、というイメージが近そうです。

ローファーの「コールハーンローファータッカーベネチアン」や「コールハーンアメリカンクラシックハンプトンローファー」、ゴルフシューズの「コールハーンオリジナルグランドウィングオックスフォードゴルフ」は、脱げやすさや踏ん張りを意識して、少しタイト寄りの選び方をイメージしつつ、靴下やインソールで微調整前提で考えると現実的かな、という印象があります。

レディースの「コールハーンケイディパンプス」「コールハーンタリーボウパンプス」「コールハーンデローラスキマーパンプス」「コールハーンザゴートゥー 45mm パンプス」「コールハーンアバパンプス」のようなシリーズは、B幅でつま先ほっそりという前提を頭に入れて、普段スニーカーでちょうどいいサイズよりも、足長ジャスト寄りで選びつつ、幅が不安なら甲が深めのデザインを優先する、という考え方が合いそうな気がします。

最終的には、コールハーンサイズ感は「数字より足型優先」で考えるブランドなんだろうな、というのが全体を眺めての正直な感想です。USサイズ表を見ていると、つい「26.5cmならUS8.5でしょ」と機械的に決めたくなりますが、実際には「コールハーンゼログランド」と「コールハーンオリジナルグランド」と「コールハーングランドプロトップスピンスニーカー」では、同じ数字でも別物のフィットになるはずなので、「どのモデルで、どんな履き方をしたいか」を軸にサイズを決めていく方がしっくりくる気がします。

そんなわけで、コールハーンサイズ感に迷ったときは、気になっているモデルの名前を一つずつ眺めながら、「これはスニーカー寄りだからこう」「これはローファーだからこう」と、ちょっとだけ妄想を交えて選んでみると、数字だけ追いかけるよりも、意外と自分の足に合うサイズが見えてくるかもしれません。