これはあくまで一人の40代会社員が、うつ病と付き合いながら筋トレを続けて「だいぶ楽になったな」と感じるようになるまでの、かなり主観的な記録です。医学的な正しさというより、趣味のブログだと思って読んでもらえたらうれしいです。治療は必ずお医者さんと相談しつつ、その横で「自分にできること」として筋トレをやってみた、という話です。
- うつ病でどん底だった頃、たまたま筋トレに出会った
- 最初の1か月:とにかく「5分だけやる」と決めた
- ギア沼に足を踏み入れる:家がジムっぽくなっていく
- 数値が見えるとメンタルも少し安定する
- 食事とサプリ:プロテインでタンパク質を意識するようになった
- ジムに通うようになってからの変化
- 筋トレで「うつ病が治った」と感じるまで
- これから筋トレを始めてみたい人へ(完全に個人のおすすめ)
- さいごに
- うつ病でどん底だった頃、たまたま筋トレに出会った
- 最初の1か月:とにかく「5分だけやる」と決めた
- ギア沼に足を踏み入れる:家がジムっぽくなっていく
- 数値が見えるとメンタルも少し安定する
- 食事とサプリ:プロテインでタンパク質を意識するようになった
- ジムに通うようになってからの変化
- 筋トレで「うつ病が治った」と感じるまで
- これから筋トレを始めてみたい人へ(完全に個人のおすすめ)
- さいごに
うつ病でどん底だった頃、たまたま筋トレに出会った
数年前、仕事のストレスが重なって、朝起きられない・何をしても楽しくない・ずっと不安、という状態になりました。病院でうつ病と言われ、薬と通院が始まりましたが、正直すぐには楽になりませんでした。
そんなある日、YouTubeでたまたま筋トレ動画を見て、「この人たち、なんかメンタル強そうだな…」と妙な憧れを抱きました。動けない日も多かったけれど、「部屋の中でできるなら、ちょっとだけ試してみよう」と思ってポチったのが、家トレ用の最初の相棒たちです。
どちらも安いものでしたが、届いたときは妙にワクワクしました。うつで真っ暗だった部屋に、ちょっとだけ新しい色が差した感じでした。
最初の1か月:とにかく「5分だけやる」と決めた
最初からガチでやる自信はなかったので、「5分だけでもいいから体を動かす」と決めました。
これだけです。それでも、終わったあとに少しだけ「やった」という感覚が残りました。うつのときって一日が「何もできなかった」で終わりがちなんですが、「今日はアームカール10回だけはやった」と言えるのが、小さな救いになりました。
ギア沼に足を踏み入れる:家がジムっぽくなっていく
少しずつ筋トレが日課になってくると、「もうちょっとちゃんとやってみたいな」という欲が出てきます。ここから、完全に趣味の世界です。
まず買い足したのが、簡易的なベンチ代わりになる
トレーニングベンチ と、重さを変えられる
可変式ダンベル でした。
ベンチプレスまがいのことができるようになると、「自分、ちょっと本格的に筋トレしてるかも」という謎の自尊心が湧きます。うつでボロボロだった自己肯定感が、ほんの少しずつ戻ってきた感覚がありました。
さらに、肩こりと腰痛がひどかったので、YouTubeで見かけたストレッチグッズも導入。
- 背中ゴリゴリ用のフォームローラー
- 肩周りほぐし&軽めの負荷用にトレーニングチューブ
正直、買った時点でちょっと満足してしまうタイプなんですが、これらは今でもかなり使っています。フォームローラーで背中をゴリゴリしていると、「ああ、自分の体ってちゃんとここにあるんだな」と、変な安心感があります。
数値が見えるとメンタルも少し安定する
筋トレを始めて2〜3か月たった頃、体力がついてきたのか、仕事終わりでも「ちょっとならできるか」と思える日が増えました。そこで、歩数や心拍数を見たくなって買ったのが
フィットネストラッカー です。
1日の歩数や睡眠時間がグラフになって見えると、「昨日より少し歩いた」「睡眠時間が足りないから今日は早く寝よう」と、落ち込みとは別の軸で自分のコンディションを考えられるようになりました。うつのどん底にいるときって、全部がぼんやり真っ暗なんですが、こうして数字が見えると、「ここは改善してる」「ここは要注意」と、世界がちょっとだけ細かく見えるようになってきます。
食事とサプリ:プロテインでタンパク質を意識するようになった
筋トレをしている人の動画を見ていると、ほぼ必ず出てくるのがプロテイン です。最初は半信半疑だったものの、「朝ごはんを置き換えるくらいならラクかも」と思って導入しました。
今メインで飲んでいるのは、牛乳由来のホエイプロテイン です。味の当たり外れはありますが、うつで食欲がないときでも、シェイカーに水と粉を入れてシャカシャカ振るだけならなんとかできます。「今日は何も作れなかったけど、とりあえずタンパク質は取った」と思えるのは、メンタル的にも大きいです。
ジムに行く日は、握力がすぐ死ぬタイプなので
パワーグリップ や
トレーニンググローブ も使うようになりました。つけるだけで「今日もやるぞ」というスイッチが入るので、もはやお守りみたいな存在です。
ジムに通うようになってからの変化
家トレに慣れてきてから、思い切って近所の24時間ジムに入会しました。そこで追加されたのが、
- スクワットがしっかりできるスクワットラック
- 手首を守るためのリストラップ
- 腰への負担を減らすパワーベルト
- 足元を安定させるためのトレーニングシューズ
などなど。完全に趣味の沼ですが、「今日はスクワットラックが空いていたからラッキー」とか、「新しいリストラップを試せた」とか、日常の中に小さなイベントが増えました。
個人的に大きかったのは、周りの人たちがそれぞれのペースで黙々とトレーニングしている姿を見ることでした。「こんなに重いバーベルを担いでいるのに、メンタルで悩んでいる人だってきっといるよな」と思うと、自分だけが弱いわけじゃないんだなと感じられました。
筋トレで「うつ病が治った」と感じるまで
肝心のメンタルの変化ですが、劇的に「ある日突然治った!」という感じではなく、ゆっくりじわじわと変わっていきました。
- 朝、布団から出るまでの時間が短くなった
- 休日に一日中寝ている日が減った
- 「今日はジム行けたからまあ良し」と思える日が増えた
こんな小さな変化が積み重なって、気づいたら「そういえば、あの頃よりだいぶ楽になってるな」と感じるようになりました。主治医とも相談しながら、薬の量も少しずつ減らすことができました(ここは必ず医師の指示でやるべきところです)。
正直、「筋トレのおかげで完全にうつ病が治った」と言い切れる自信はありません。薬もカウンセリングも、家族や友人の支えも全部含めての回復だと思っています。それでも、筋トレがなかったら、ここまで戻ってこれなかっただろうな、という実感はかなり強いです。
これから筋トレを始めてみたい人へ(完全に個人のおすすめ)
最後に、「自分も少しやってみようかな」と思っている人向けに、あくまでアマチュアの一個人としてのおすすめアイテムを書いておきます。
- 床が固い部屋なら、まずはヨガマット
- 上半身メインだけなら、2〜5kgくらいのダンベル
- スペースに余裕があれば、角度調整できるトレーニングベンチ
- 予算に余裕があれば、重さを変えられる可変式ダンベル
- ほぐし用に1本あると便利なフォームローラー
- 軽い負荷やリハビリ感覚で使えるトレーニングチューブ
- 食事が適当になりがちな人はプロテインやホエイプロテイン
- 歩数や睡眠を見てみたい人はフィットネストラッカー
どれも「買っただけで満足してしまう」危険はありますが(笑)、うつで何もやる気が出ない時期には、こういう小さなグッズが「今日ちょっと触ってみようかな」というきっかけになってくれました。
さいごに
うつ病のつらさは人それぞれで、筋トレが合う人もいれば、全く合わない人もいると思います。無理して重い重りを持つ必要もないし、「今日はストレッチだけ」「フォームローラーでほぐしただけ」でも十分だと、今の僕は思っています。
大事なのは、治療をやめてしまうことではなくて、「薬+通院+生活の工夫」の中の一つとして、筋トレや運動を自分のペースで混ぜていくことかな、というのが今の結論です。この体験談が、どこかの誰かの「5分だけやってみようかな」という一歩のきっかけになったらうれしいです。
筋トレ うつ病 治った僕の体験談|40代会社員の記録
これはあくまで一人の40代会社員が、うつ病と付き合いながら筋トレを続けて「だいぶ楽になったな」と感じるようになるまでの、かなり主観的な記録です。医学的な正しさというより、趣味のブログだと思って読んでもらえたらうれしいです。治療は必ずお医者さんと相談しつつ、その横で「自分にできること」として筋トレをやってみた、という話です。
うつ病でどん底だった頃、たまたま筋トレに出会った
数年前、仕事のストレスが重なって、朝起きられない・何をしても楽しくない・ずっと不安、という状態になりました。病院でうつ病と言われ、薬と通院が始まりましたが、正直すぐには楽になりませんでした。
そんなある日、YouTubeでたまたま筋トレ動画を見て、「この人たち、なんかメンタル強そうだな…」と妙な憧れを抱きました。動けない日も多かったけれど、「部屋の中でできるなら、ちょっとだけ試してみよう」と思ってポチったのが、家トレ用の最初の相棒たちです。
どちらも安いものでしたが、届いたときは妙にワクワクしました。うつで真っ暗だった部屋に、ちょっとだけ新しい色が差した感じでした。
最初の1か月:とにかく「5分だけやる」と決めた
最初からガチでやる自信はなかったので、「5分だけでもいいから体を動かす」と決めました。
これだけです。それでも、終わったあとに少しだけ「やった」という感覚が残りました。うつのときって一日が「何もできなかった」で終わりがちなんですが、「今日はアームカール10回だけはやった」と言えるのが、小さな救いになりました。
ギア沼に足を踏み入れる:家がジムっぽくなっていく
少しずつ筋トレが日課になってくると、「もうちょっとちゃんとやってみたいな」という欲が出てきます。ここから、完全に趣味の世界です。
まず買い足したのが、簡易的なベンチ代わりになる
トレーニングベンチ と、重さを変えられる
可変式ダンベル でした。
ベンチプレスまがいのことができるようになると、「自分、ちょっと本格的に筋トレしてるかも」という謎の自尊心が湧きます。うつでボロボロだった自己肯定感が、ほんの少しずつ戻ってきた感覚がありました。
さらに、肩こりと腰痛がひどかったので、YouTubeで見かけたストレッチグッズも導入。
- 背中ゴリゴリ用のフォームローラー
- 肩周りほぐし&軽めの負荷用にトレーニングチューブ
正直、買った時点でちょっと満足してしまうタイプなんですが、これらは今でもかなり使っています。フォームローラーで背中をゴリゴリしていると、「ああ、自分の体ってちゃんとここにあるんだな」と、変な安心感があります。
数値が見えるとメンタルも少し安定する
筋トレを始めて2〜3か月たった頃、体力がついてきたのか、仕事終わりでも「ちょっとならできるか」と思える日が増えました。そこで、歩数や心拍数を見たくなって買ったのが
フィットネストラッカー です。
1日の歩数や睡眠時間がグラフになって見えると、「昨日より少し歩いた」「睡眠時間が足りないから今日は早く寝よう」と、落ち込みとは別の軸で自分のコンディションを考えられるようになりました。うつのどん底にいるときって、全部がぼんやり真っ暗なんですが、こうして数字が見えると、「ここは改善してる」「ここは要注意」と、世界がちょっとだけ細かく見えるようになってきます。
食事とサプリ:プロテインでタンパク質を意識するようになった
筋トレをしている人の動画を見ていると、ほぼ必ず出てくるのがプロテイン です。最初は半信半疑だったものの、「朝ごはんを置き換えるくらいならラクかも」と思って導入しました。
今メインで飲んでいるのは、牛乳由来のホエイプロテイン です。味の当たり外れはありますが、うつで食欲がないときでも、シェイカーに水と粉を入れてシャカシャカ振るだけならなんとかできます。「今日は何も作れなかったけど、とりあえずタンパク質は取った」と思えるのは、メンタル的にも大きいです。
ジムに行く日は、握力がすぐ死ぬタイプなので
パワーグリップ や
トレーニンググローブ も使うようになりました。つけるだけで「今日もやるぞ」というスイッチが入るので、もはやお守りみたいな存在です。
ジムに通うようになってからの変化
家トレに慣れてきてから、思い切って近所の24時間ジムに入会しました。そこで追加されたのが、
- スクワットがしっかりできるスクワットラック
- 手首を守るためのリストラップ
- 腰への負担を減らすパワーベルト
- 足元を安定させるためのトレーニングシューズ
などなど。完全に趣味の沼ですが、「今日はスクワットラックが空いていたからラッキー」とか、「新しいリストラップを試せた」とか、日常の中に小さなイベントが増えました。
個人的に大きかったのは、周りの人たちがそれぞれのペースで黙々とトレーニングしている姿を見ることでした。「こんなに重いバーベルを担いでいるのに、メンタルで悩んでいる人だってきっといるよな」と思うと、自分だけが弱いわけじゃないんだなと感じられました。
筋トレで「うつ病が治った」と感じるまで
肝心のメンタルの変化ですが、劇的に「ある日突然治った!」という感じではなく、ゆっくりじわじわと変わっていきました。
- 朝、布団から出るまでの時間が短くなった
- 休日に一日中寝ている日が減った
- 「今日はジム行けたからまあ良し」と思える日が増えた
こんな小さな変化が積み重なって、気づいたら「そういえば、あの頃よりだいぶ楽になってるな」と感じるようになりました。主治医とも相談しながら、薬の量も少しずつ減らすことができました(ここは必ず医師の指示でやるべきところです)。
正直、「筋トレのおかげで完全にうつ病が治った」と言い切れる自信はありません。薬もカウンセリングも、家族や友人の支えも全部含めての回復だと思っています。それでも、筋トレがなかったら、ここまで戻ってこれなかっただろうな、という実感はかなり強いです。
これから筋トレを始めてみたい人へ(完全に個人のおすすめ)
最後に、「自分も少しやってみようかな」と思っている人向けに、あくまでアマチュアの一個人としてのおすすめアイテムを書いておきます。
- 床が固い部屋なら、まずはヨガマット
- 上半身メインだけなら、2〜5kgくらいのダンベル
- スペースに余裕があれば、角度調整できるトレーニングベンチ
- 予算に余裕があれば、重さを変えられる可変式ダンベル
- ほぐし用に1本あると便利なフォームローラー
- 軽い負荷やリハビリ感覚で使えるトレーニングチューブ
- 食事が適当になりがちな人はプロテインやホエイプロテイン
- 歩数や睡眠を見てみたい人はフィットネストラッカー
どれも「買っただけで満足してしまう」危険はありますが(笑)、うつで何もやる気が出ない時期には、こういう小さなグッズが「今日ちょっと触ってみようかな」というきっかけになってくれました。
さいごに
うつ病のつらさは人それぞれで、筋トレが合う人もいれば、全く合わない人もいると思います。無理して重い重りを持つ必要もないし、「今日はストレッチだけ」「フォームローラーでほぐしただけ」でも十分だと、今の僕は思っています。
大事なのは、治療をやめてしまうことではなくて、「薬+通院+生活の工夫」の中の一つとして、筋トレや運動を自分のペースで混ぜていくことかな、というのが今の結論です。この体験談が、どこかの誰かの「5分だけやってみようかな」という一歩のきっかけになったらうれしいです。

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