サイズ感ってどう言えばいい？ラフに悩みを整理してみた

1. 「サイズ感」という言い方が気になり始めた事情

服を選ぶとき、ついつい「サイズ感どう？」とか「サイズ感ぴったり！」みたいな言い方をしてしまうことがあります。ネットショップの説明を見ても、「こちらの Tシャツメンズはややゆったりめのサイズ感です」とか、「細身のスキニーパンツメンズなのでワンサイズアップ推奨です」みたいな文章を本当によく見かけます。

そういう文を何度も目にしていると、「サイズ感って便利だけど、これってどこまで通じるんだろう？」という疑問が出てきます。特に、ビジネス向けのきれいめなシャツメンズやスーツメンズを選ぶときは、失敗したくない気持ちが強くなるので、「サイズ」と「サイズ感」をごちゃっとまとめて話してしまうのが、なんとなく心配になってきます。

さらにややこしいのは、ボトムスやワンピース。たとえば、裾が広がったワイドパンツレディースや、ひざ下丈のワンピースレディースなんかは、「ウエストはちょうどいいけど、丈とボリュームはどう説明する？」という問題が出てきます。

アウターも同じで、ショート丈のジャケットレディースやロング丈のコートレディースを見ていると、「肩幅のサイズ」と「全体のバランス」って別物なのに、全部まとめて「サイズ感」で済ませてしまいたくなるんですよね。

トップスも、ピタっとしたニット系か、ゆるっとしたカジュアルかで話が変わります。体のラインがそれなりに出るニットセーターメンズや、ざっくり着るパーカーユニセックスなんかを見ると、「サイズは合ってるけど、求めている雰囲気と違う」というパターンが結構ありそうです。

足もとはもっとシビアで、スニーカーメンズとパンプスレディースでは「サイズが合う」の意味が全然違います。スニーカーなら少し余裕があっても平気だけれど、パンプスだとつま先の当たり具合やかかとの浮きがシビアで、「サイズ感いいです」と一言で片づけるのはちょっと心もとない感じがします。

こうやっていろいろ眺めているうちに、「そもそもサイズ感ってどこからどこまでのことを指しているの？」という疑問が膨らんできて、「サイズ感言い方」を改めて考えてみたくなりました。

2. 自分なりに感じている「サイズ感」という言葉のモヤモヤと便利さ

まず正直な感想として、「サイズ感」という言葉には少しあいまいさがあります。「このジーンズメンズ、サイズ感ちょうどいいよ」と言われても、その「ちょうどいい」が人それぞれすぎて、具体的なイメージまでは伝わりにくい気がします。細身が好きな人にとってのちょうどいいと、ゆるっと履きたい人にとってのちょうどいいは、明らかに違います。

とはいえ、「サイズ感」という言葉が便利なのも事実で、「数字では説明しづらい部分」を一気に包み込んでくれる感じがあります。たとえば、ゆるっと着たい Tシャツメンズを選ぶとき、「肩は少し落ちて、身幅は広めで、着丈はお尻が半分隠れるくらい」なんて全部言うのは大変ですが、「全体的にリラックスしたサイズ感です」と言えば、だいたいの雰囲気だけは伝わってくれます。

きれいめなシャツメンズなら、「ジャケットの中に着てもごわつかないジャストなサイズ感」と書くだけで、「細身だけど動きにくいほどではない」というニュアンスをうっすら含ませられますし、スーツメンズの説明に「細身のサイズ感」と足すと、「クラシックというより、少しスタイリッシュ寄りかな」と想像できたりします。

レディースアイテムも同じで、Aラインのワンピースレディースに「ふわっと広がるサイズ感」と書いてあれば、「身体のラインは拾いすぎないけど、広がりすぎて幼く見えるほどではなさそう」といった、ぼんやりしたイメージを頭の中に作れます。ワイドシルエットが特徴のワイドパンツレディースなんかも、「ウエストはジャストで、脚部分はかなりゆったりとしたサイズ感」だと書かれていると、「メリハリのあるシルエットなんだろうな」となんとなく理解できます。

トップス全般で見ても、丈の短いジャケットレディースに「コンパクトなサイズ感」とあれば、ハイウエストのボトムと合わせやすそうだな、とか、ロング丈のコートレディースに「オーバーサイズのサイズ感」と書いてあると、中に厚手のニットセーターメンズやパーカーユニセックスを着込めそうだな、といったイメージをなんとなく共有できます。

足元に関しても、「このスニーカーメンズはやや小さめのサイズ感なので、普段よりハーフサイズ上がおすすめです」と書いてあれば、「甲が低めの作りなのかな」「つま先あたりがタイトなのかな」と想像できるし、「このパンプスレディースは幅広めのサイズ感です」とあれば、「足幅が気になっている人向きなんだろうな」と、細かい寸法を全部書かなくても方向性だけは分かったりします。

こんな感じで、サイズ感という言葉には、「曖昧でモヤモヤする部分」と「言葉数を節約できる便利な部分」が一緒くたになっている印象があります。だからこそ、状況によってはもう少し丁寧な言い方にしてあげた方が、相手に親切かもしれないな、と感じています。

3. じゃあ結局どう言えばいい？サイズ感をうまく伝えるための言い方の工夫

ここからは、自分なりに整理してみた「サイズ感を言い換えるときのコツ」です。きっちりした論文というより、趣味でメモしている感じのラフなまとめですが、通販の商品説明や、服選びの会話で何かのヒントになればうれしいです。

まず、「サイズ感」という一言でまとめる前に、「どの部分を伝えたいのか」をはっきりさせると話が整理しやすくなります。たとえば、 Tシャツメンズなら肩幅・身幅・着丈、ジーンズメンズならウエスト・ヒップ・もも周り・裾幅、ワイドパンツレディースならウエストと裾の広がり具合、ワンピースレディースなら上半身のフィットとスカートのボリューム、といった具合です。

「サイズ感が大きめです」と書きたくなったときは、「身幅がゆったりしています」「肩が少し落ちます」「着丈はヒップが隠れる長さです」のように、せめて一箇所だけでも具体的に言い換えると、読み手のイメージがかなりクリアになります。特に、中にニットセーターメンズやパーカーユニセックスを重ね着したいジャケットレディースやコートレディースの場合、「中に厚手のトップスを着ても腕周りにゆとりがあります」みたいな一言があるだけで安心感が違ってきます。

接客やチャットでサイズ感を聞くときも、「サイズ感はいかがですか？」だけだと、相手が何を答えればいいか迷いやすいので、「肩や胸まわりのフィット感はいかがですか？」「ウエストまわりはきつくないですか？」のように、部位を区切って聞くと親切です。たとえば試着中のお客さんにスーツメンズを着てもらっているなら、「ジャケットの肩と胸のあたりは動きづらくないですか？」「シャツメンズの首回りは窮屈じゃないですか？」と聞いてあげるイメージです。

靴のサイズ感を説明するときも、「小さめのサイズ感です」だけで終わらせず、「つま先部分がややタイトな作りです」「甲が高めの方はワンサイズ上がおすすめです」と具体的に書くと、スニーカーメンズでもパンプスレディースでもイメージがぐっとつかみやすくなります。

通販の商品説明に文章を添えるなら、「数字＋一言」のセットも使いやすいです。たとえば、ジーンズメンズなら「股下◯cmで、身長◯cmの方がはくとくるぶしが少し見える長さです」とか、ワンピースレディースなら「身長◯cmでひざ下◯cmの丈になります」といった書き方です。ここに「すっきり見えるサイズ感です」とか「リラックスしたサイズ感です」とそっと添えると、あいまいさと具体性のバランスがちょうどよくなってくれます。

日常会話レベルなら、そこまで細かく言葉を選ばなくても、「この Tシャツメンズは肩が落ちるくらいのゆったりしたサイズ感」「このスキニーパンツメンズは脚のラインがしっかり出るサイズ感」といった、ラフな説明でも十分伝わることが多いはずです。

結局のところ、「サイズ感」という言葉自体が悪いわけではなくて、「それだけで説明を終わらせてしまう」とモヤモヤが残りやすいのかな、というのが個人的な結論です。数字や部位、シルエットをちょっとだけ足してあげるだけで、ジャケットレディースもワイドパンツレディースもスニーカーメンズも、説明がぐっとわかりやすくなります。

なので、「サイズ感言い方」で迷ったときは、「どの部分をどんな状態と言いたいのか」を一度ばらしてから、必要に応じて Tシャツメンズやジーンズメンズ、スーツメンズ、ワンピースレディースといった具体的なアイテムを思い浮かべながら、「数字＋部位＋一言」で説明してみると、だいぶスッキリした文章になるはずです。

サイズ感ってどう言えばいい？ラフに悩みを整理してみた