ニューバランス610のサイズ感が分かりにくいので、素人なりにまとめてみた話

「ニューバランス 610 ってサイズどう選べばいいの？」という検索をしている人はかなり多くて、自分もスニーカー好きとして気になって、いろいろレビューやショップのコメントを読みあさってしまいました。トレイルっぽい見た目でゴツくて、しかも「ニューバランス ML610」「ニューバランス ML610T」「ニューバランス ML610 GORE-TEX」「ニューバランス ML610XJ ゴアテックス」「ニューバランス ML610XB ゴアテックス」みたいに派生モデルもいっぱいあって、通販でポチる前にビビるんですよね。

しかもみんなが比較に出すのが、「ニューバランス 574 で◯cm履いてます」「ニューバランス 996 と同じサイズでした」「ニューバランス 327 よりちょいゆったりかも」「ニューバランス 2002R と同じでいけた」みたいな話ばかりで、もはやパズル状態。普段は細身のナイキスニーカーに慣れている人だと、なおさら迷子になりやすそうです。

そんなカオスな状況を前提に、「ニューバランス 610 のサイズ感って結局どうなの？」というところを、あくまで趣味で情報を集めている一人のスニーカーファン目線で整理してみます。

事情：610はモデル違いと足型でサイズ感の評価がバラつきまくる

まずざっくり言うと、ニューバランス 610 のサイズ感は「基本はいつものニューバランスと同じでOKだけど、人によっては小さく感じたり大きく感じたりする」という、なんともふわっとした結論になりがちです。

定番のニューバランス ML610 やニューバランス ML610T を扱っているショップのコメントでは、「他のニューバランススニーカーと同じサイズを選べば大丈夫」という書き方が多いです。つまり、普段ニューバランス 574 やニューバランス 996 を履いている人なら、そのサイズをベースに考えるイメージ。

一方で、ニューバランス ML610T の一部カラーや、ニューバランス ML610XJ ゴアテックスのような防水仕様モデルについては、「かなり小さめなのでハーフ〜ワンサイズ上げ推奨」と書いているお店もあります。同じシリーズでも、アッパーの素材やシューレースの仕様でフィット感が違うせいか、評価が割れやすい印象です。

男女兼用サイズのモデルもややこしくて、ニューバランス ML610 やニューバランス ML610T はユニセックス展開が多く、24cmあたりからメンズ規格寄りの作りになっていたりします。そのせいか、細身の女性が「普段より0.5cm小さめを選んだほうがちょうど良かった」と書いているレビューも見かけました。

さらにややこしいのがワイズ（足幅）。ニューバランス 610 は2E相当の幅広設計と言われていて、日本人の足には合いやすい一方、もともと足幅が細い人にとっては「横はゆとりあるのに縦が余る」というコメントもちらほら。細身のナイキスニーカーに慣れている人ほど、610シリーズの横ブカ感を強く感じやすそうです。

感想：レビューを読み漁って見えてきた610シリーズのざっくりしたイメージ

あくまで個人的に口コミやショップ説明を眺めまくった感想ですが、ニューバランス 610 全体の雰囲気は、「見た目はゴツいけど、サイズ感自体はニューバランスらしい標準〜ほんの少しゆったり」くらいに感じました。

たとえば、クラシックなニューバランス 574 やニューバランス 996 を基準にしている人だと、「同じサイズで違和感なかった」という声が多め。逆にモダンなニューバランス 327 や、ややタイトめに感じやすいニューバランス 2002R あたりと比べると、「610のほうがちょっと余裕あるかな」と書いている人もいます。

防水のニューバランス ML610 GORE-TEX や、ニューバランス ML610XJ ゴアテックス、ニューバランス ML610XB ゴアテックスなどゴアテックス系については、「アッパーがしっかりしている分、甲周りがタイトに感じる」「でも履きこんだらなじんだ」というコメントも見かけます。雨の日用に厚めのソックスを合わせる人も多いので、その分を見越してハーフサイズアップするかどうかで悩む人が多そうです。

全体を通して、「甲高・幅広の人がいつものサイズを買ったらきつかった」というパターンと、「足が細い人がいつものサイズを買ったら前がちょっと余った」というパターン、どちらの声もあるので、結局は自分の足型次第なんだな……と改めて感じました。通販で賭けたくない人は、ニューバランス 574 やニューバランス 996 など、手持ちのニューバランスのサイズと足長を一度きちんと測っておくと安心度が上がりそうです。

性能：610シリーズそれぞれのフィット感と履き心地をざっくり整理

サイズ感の話だけだとふわっとしすぎるので、最後にニューバランス 610 系の「性能寄り」のポイントも軽くまとめておきます。

まずベースになるニューバランス ML610 とニューバランス ML610T は、トレイルラン由来らしい厚めのミッドソールでクッションはかなりしっかりしている印象です。街履きでもアウトドアでも、とりあえずガシガシ歩ける万能タイプ。2E相当の幅広設計とされているので、ニューバランス 327 のようなシャープなシルエットが窮屈だった人には、わりと天国寄りのフィット感になりそうです。

ニューバランス ML610 GORE-TEX やニューバランス ML610XJ ゴアテックス、ニューバランス ML610XB ゴアテックスなどのゴアテックスモデルは、防水透湿素材のおかげで雨の日にも頼れる存在。アッパーが硬めで包み込むようなホールド感になりやすく、そのぶん甲周りはタイトに感じる人もいるようです。雨の日に厚手ソックスを合わせる前提なら、普段ニューバランス 574 やニューバランス 2002R でジャストを履いている人が、ニューバランス ML610 GORE-TEX だけハーフサイズ上げる、という選び方もありかなと感じます。

衝撃吸収や歩きやすさの面でよく比較されるのがニューバランス 2002R。2002Rはソールのクッション性能がかなり高く、サイズ感はややタイト寄りと言われがちですが、ニューバランス 610 はそこまで攻めたフィットではなく、もう少しラフに履ける印象です。なので、きっちりタイトフィットが好きなら2002R寄り、ゆったりガシガシ履きたい人は610寄り、というイメージで使い分ける人も多そうです。

一方で、ファッション寄りのニューバランス 327 やクラシックなニューバランス 574、ニューバランス 996 から乗り換える人は、「610のほうがアウトドア感が強くてソールも分厚いから、普段の街歩きで足裏の疲れが減った」と感じることが多い様子です。逆に、細身でスッキリしたナイキスニーカーばかり履いてきた人は、足元が急にゴツくなるので、鏡を見たときに「思っていたよりボリュームあるな」と感じるかもしれません。

結局のところ、ニューバランス 610 系のサイズ選びで失敗しにくそうなのは、「まず手持ちのニューバランス 574 やニューバランス 996 などのサイズを基準にする」「自分の足が細めなら同じか0.5cm下げる、甲高・幅広なら同じか0.5cm上げる」「ゴアテックス系は厚手ソックスを想定して少しゆとりを持たせる」という、地味だけど現実的なラインかなと思います。

ラフにまとめると、ニューバランス ML610 とニューバランス ML610T あたりは「いつものニューバランス基準」で考えつつ、ニューバランス ML610 GORE-TEX、ニューバランス ML610XJ ゴアテックス、ニューバランス ML610XB ゴアテックスみたいな防水系だけ、足型と履き方に合わせてハーフサイズの上下を検討する、という感じです。

通販でポチる前に、自分の足長と足幅を測りつつ、手持ちのニューバランス 574 やニューバランス 996 、ニューバランス 327 、ニューバランス 2002R のサイズと照らし合わせておくと、ニューバランス 610 デビューのドキドキも、ちょっとだけ安心に変わるはずです。