青物ジギング用のリールを探していると、一度は目に入るのが ペン ファゾム2。実際に使ってみると、数字以上に“タフさが伝わってくる”タイプのリールだった。ここでは、実釣で感じた操作性やドラグ性能、番手選びのポイントなどを、できるだけリアルな目線でまとめていく。
本文では、シリーズ全体の位置づけから、レバードラグモデル・2スピードモデル・スタードラグモデルの違いまで触れていくので、購入前の比較材料としても役立つはず。
なお登場する製品は以下の広告URLで確認できる。
- ペン ファゾム2とは何か。シリーズ構成をざっくり整理する
- フルメタルボディの恩恵。歪みにくい安心感がファイトを支える
- デュラドラグの強み。滑り出しの均一さがバラしを減らす
- プル式プリセットノブの安心感
- 2スピードモデルの魅力。深場や大型魚で役立つもう1段の余力
- スタードラグモデルはキャスト性能が魅力
- 番手選びのポイント。釣り場とターゲットで最適解が変わる
- 実釣インプレ。青物の6kg前後なら余力を残したまま対処できる
- 弱点はないのか。実際に気になったポイント
- ペン ファゾム2 インプレまとめ|どんな人に向いたリールなのか
- #ペンファゾム2 #ジギングリール #青物ジギング #レバードラグ #スタードラグ #2スピード #釣具レビュー #note釣り記事
- ペン ファゾム2とは何か。シリーズ構成をざっくり整理する
- フルメタルボディの恩恵。歪みにくい安心感がファイトを支える
- デュラドラグの強み。滑り出しの均一さがバラしを減らす
- プル式プリセットノブの安心感
- 2スピードモデルの魅力。深場や大型魚で役立つもう1段の余力
- スタードラグモデルはキャスト性能が魅力
- 番手選びのポイント。釣り場とターゲットで最適解が変わる
- 実釣インプレ。青物の6kg前後なら余力を残したまま対処できる
- 弱点はないのか。実際に気になったポイント
- ペン ファゾム2 インプレまとめ|どんな人に向いたリールなのか
- #ペンファゾム2 #ジギングリール #青物ジギング #レバードラグ #スタードラグ #2スピード #釣具レビュー #note釣り記事
ペン ファゾム2とは何か。シリーズ構成をざっくり整理する
最初に押さえておきたいのは、ペン ファゾム2という名称が“ひとつのモデル名”ではなく、“シリーズ名”だということ。フレーム構造は共通していても、実際には複数のコンセプトが存在している。
- レバードラグモデル
代表的で人気が高いのがこのタイプ。フルメタルボディ+レバードラグの王道構成で、青物ジギング、中深海、トンジギまで幅広く使える。 - 2スピードモデル(レバードラグ)
同じレバードラグだが、ハイギア/ローギアを切り替えられる。特に深場や大型魚の浮かせで真価を発揮する。 - スタードラグモデル
キャスト性能に寄せた仕様。ショア・オフショアの遠投、ジグキャスト、プラッギングなどで評価が高い。
シリーズとしては、“剛性と実用性を優先したタフな両軸リール”という共通コンセプトがある。価格も比較的手が届きやすい設定で、レバードラグに挑戦したい人の最初の1台としても候補に入りやすい。
フルメタルボディの恩恵。歪みにくい安心感がファイトを支える
実際に触ってまず感じるのはボディの剛性。金属の塊を握っているような質感で、軽量化よりも強度を優先した作りだ。青物の高速ダッシュや、根に潜ろうとする瞬間の“グッ”とくる荷重でも、ボディがよれる気配がない。
ジギングでは、ドラグを高めに設定することが多い。その状態でリールに負荷を掛け続けると、柔らかいフレームではギアやスプールの位置が微妙にズレ、巻き抵抗が増えたり、トラブルの原因にもなる。ファゾム2ではそういった不安を感じないので、ドラグを積極的に使ってテンポよく勝負を進められる。
デュラドラグの強み。滑り出しの均一さがバラしを減らす
レバードラグモデルのファゾム2に採用されている「デュラドラグ」は、実釣でかなり扱いやすい部類に入る。特に感じたのは“滑り出しのなめらかさ”。
急にドラグがズルッと抜けたり、逆にカチッと固まったりしない。一定のテンションがかかったところで素直に出ていくので、魚が急角度に走ったときでも変なショックが入りにくい。これはフックアウトの減少に直結する。
ドラグを繊細にコントロールしたい深場のジギングでは、この滑らかさが疲労感の軽減にもつながる。
プル式プリセットノブの安心感
地味に便利だと感じたのがプリセットノブ。一般的なレバードラグは“押して回す”構造のものが多いが、ファゾム2は“引いて回す”タイプ。これのおかげで、ファイト中に手が当たってプリセットがズレるリスクがかなり減っている。
ストライク位置さえ決めてしまえば、あとはレバー操作でドラグ値を再現できる。これは青物の連発時、いちいち微調整する必要がなく、本当に楽だ。
2スピードモデルの魅力。深場や大型魚で役立つもう1段の余力
2スピードの大きな魅力は、ハイギアでジグ操作をテンポよく行い、魚とのやり取りが始まったらローギアでトルクを稼ぐという使い分けができること。
特に次のような場面でメリットが大きい。
- 200m前後の中深海で重いジグを操作するとき
- 10kgを超える青物を根から引き剥がしたいとき
- キハダの尻尾フリフリでラインテンションが抜けやすい局面
ローギアに切り替えると巻き上げの安定感が増し、無駄な疲労が一気に減る。体力の消耗を抑えられるので、長丁場のジギングに向いている。
購入検討中なら、用途が中深海寄り・大型青物寄りなら2スピードのほうが後悔しにくい。
スタードラグモデルはキャスト性能が魅力
スタードラグ版のファゾム2は、レバードラグとは別方向の魅力がある。こちらは“キャスト性能”に重点を置いた設計で、ショアジギングやプラッギングでの評価が高い。
ライブスピンドル構造や、遠心ブレーキ/マグブレーキの組み合わせにより、スプール回転が安定する。結果として飛距離が伸びやすく、バックラッシュも抑えやすい。オフショアのキャスティングゲームでも扱いやすいタイプだ。
番手選びのポイント。釣り場とターゲットで最適解が変わる
番手が非常に細かく分かれているので、初めて手に取る人は迷いやすい。ざっくり選ぶなら次の基準が使いやすい。
- 水深60〜120m、ワラサ・中型ヒラマサ中心
→ 15LD / 15LD2 - 水深150〜250mの中深海、10kg前後の青物
→ 25NLD2 - 大型青物・マグロ・深場の重量級ジギング
→ 40NLD2〜上位番手 - キャスト中心、ショア・オフショア兼用
→ スタードラグ
ラインキャパの多さもファゾム2の特徴。たとえば15LDクラスでもPE2〜3号を十分巻けるため、近海の汎用性が高い。遠征や深場を見据えているなら25N以降の大容量モデルが便利。
実釣インプレ。青物の6kg前後なら余力を残したまま対処できる
青物中心に何度か使用したが、6kgクラスのワラサやヒラマサなら、かなり余力を残して対応できた。特に印象的だったのは次の3点。
- ドラグの粘りで無駄なショックが出ない
- 巻きの軽さは“新しい高級機”ほどではないが、十分スムーズ
- ファイト中の手の疲れが少なく、安心して押し切れる
「とにかく壊れにくいリールが欲しい」という人には相性が良い。軽さ優先のリールとは方向性が違うため、そこは最初に理解しておくとギャップがない。
弱点はないのか。実際に気になったポイント
あくまで実釣で感じた点だが、いくつか注意したいポイントもある。
- 自重はやや重め
フルメタル+レバードラグ構造なので仕方ないが、SLJやライト寄りの釣りでは手首に負担が出やすい。 - 新品状態はグリス多めで巻きが重い場合がある
数釣行で馴染むが、最初に“重い?”と思う人もいそう。 - 番手選びに迷いやすい
汎用的に使いたいなら15LD2が基準線として扱いやすい。
とはいえ、剛性やドラグの信頼性を求める層にとっては、これらはほとんどデメリットにならないはずだ。
ペン ファゾム2 インプレまとめ|どんな人に向いたリールなのか
最後に、このリールをおすすめできる人を整理しておく。
- 青物ジギングで剛性感を重視する人
- 中深海や大型魚にも挑戦したい人
- レバードラグの扱いやすさを体感したい人
- 初めてのレバードラグにコスパの良い機種を選びたい人
- キャスト性能を求めるならスタードラグを検討したい人
総合すると、ファゾム2は“タフさ”と“操作のしやすさ”を両立したシリーズだ。派手さはないが、現場で頼れる確かな道具という印象が強い。価格と性能のバランスもよく、長く使うほど味が出るタイプのリールだと感じている。
#ペンファゾム2 #ジギングリール #青物ジギング #レバードラグ #スタードラグ #2スピード #釣具レビュー #note釣り記事
ペン ファゾム2 インプレ|青物ジギング実釣で感じた耐久性
青物ジギング用のリールを探していると、一度は目に入るのが ペン ファゾム2。実際に使ってみると、数字以上に“タフさが伝わってくる”タイプのリールだった。ここでは、実釣で感じた操作性やドラグ性能、番手選びのポイントなどを、できるだけリアルな目線でまとめていく。
本文では、シリーズ全体の位置づけから、レバードラグモデル・2スピードモデル・スタードラグモデルの違いまで触れていくので、購入前の比較材料としても役立つはず。
なお登場する製品は以下の広告URLで確認できる。
ペン ファゾム2とは何か。シリーズ構成をざっくり整理する
最初に押さえておきたいのは、ペン ファゾム2という名称が“ひとつのモデル名”ではなく、“シリーズ名”だということ。フレーム構造は共通していても、実際には複数のコンセプトが存在している。
- レバードラグモデル
代表的で人気が高いのがこのタイプ。フルメタルボディ+レバードラグの王道構成で、青物ジギング、中深海、トンジギまで幅広く使える。 - 2スピードモデル(レバードラグ)
同じレバードラグだが、ハイギア/ローギアを切り替えられる。特に深場や大型魚の浮かせで真価を発揮する。 - スタードラグモデル
キャスト性能に寄せた仕様。ショア・オフショアの遠投、ジグキャスト、プラッギングなどで評価が高い。
シリーズとしては、“剛性と実用性を優先したタフな両軸リール”という共通コンセプトがある。価格も比較的手が届きやすい設定で、レバードラグに挑戦したい人の最初の1台としても候補に入りやすい。
フルメタルボディの恩恵。歪みにくい安心感がファイトを支える
実際に触ってまず感じるのはボディの剛性。金属の塊を握っているような質感で、軽量化よりも強度を優先した作りだ。青物の高速ダッシュや、根に潜ろうとする瞬間の“グッ”とくる荷重でも、ボディがよれる気配がない。
ジギングでは、ドラグを高めに設定することが多い。その状態でリールに負荷を掛け続けると、柔らかいフレームではギアやスプールの位置が微妙にズレ、巻き抵抗が増えたり、トラブルの原因にもなる。ファゾム2ではそういった不安を感じないので、ドラグを積極的に使ってテンポよく勝負を進められる。
デュラドラグの強み。滑り出しの均一さがバラしを減らす
レバードラグモデルのファゾム2に採用されている「デュラドラグ」は、実釣でかなり扱いやすい部類に入る。特に感じたのは“滑り出しのなめらかさ”。
急にドラグがズルッと抜けたり、逆にカチッと固まったりしない。一定のテンションがかかったところで素直に出ていくので、魚が急角度に走ったときでも変なショックが入りにくい。これはフックアウトの減少に直結する。
ドラグを繊細にコントロールしたい深場のジギングでは、この滑らかさが疲労感の軽減にもつながる。
プル式プリセットノブの安心感
地味に便利だと感じたのがプリセットノブ。一般的なレバードラグは“押して回す”構造のものが多いが、ファゾム2は“引いて回す”タイプ。これのおかげで、ファイト中に手が当たってプリセットがズレるリスクがかなり減っている。
ストライク位置さえ決めてしまえば、あとはレバー操作でドラグ値を再現できる。これは青物の連発時、いちいち微調整する必要がなく、本当に楽だ。
2スピードモデルの魅力。深場や大型魚で役立つもう1段の余力
2スピードの大きな魅力は、ハイギアでジグ操作をテンポよく行い、魚とのやり取りが始まったらローギアでトルクを稼ぐという使い分けができること。
特に次のような場面でメリットが大きい。
- 200m前後の中深海で重いジグを操作するとき
- 10kgを超える青物を根から引き剥がしたいとき
- キハダの尻尾フリフリでラインテンションが抜けやすい局面
ローギアに切り替えると巻き上げの安定感が増し、無駄な疲労が一気に減る。体力の消耗を抑えられるので、長丁場のジギングに向いている。
購入検討中なら、用途が中深海寄り・大型青物寄りなら2スピードのほうが後悔しにくい。
スタードラグモデルはキャスト性能が魅力
スタードラグ版のファゾム2は、レバードラグとは別方向の魅力がある。こちらは“キャスト性能”に重点を置いた設計で、ショアジギングやプラッギングでの評価が高い。
ライブスピンドル構造や、遠心ブレーキ/マグブレーキの組み合わせにより、スプール回転が安定する。結果として飛距離が伸びやすく、バックラッシュも抑えやすい。オフショアのキャスティングゲームでも扱いやすいタイプだ。
番手選びのポイント。釣り場とターゲットで最適解が変わる
番手が非常に細かく分かれているので、初めて手に取る人は迷いやすい。ざっくり選ぶなら次の基準が使いやすい。
- 水深60〜120m、ワラサ・中型ヒラマサ中心
→ 15LD / 15LD2 - 水深150〜250mの中深海、10kg前後の青物
→ 25NLD2 - 大型青物・マグロ・深場の重量級ジギング
→ 40NLD2〜上位番手 - キャスト中心、ショア・オフショア兼用
→ スタードラグ
ラインキャパの多さもファゾム2の特徴。たとえば15LDクラスでもPE2〜3号を十分巻けるため、近海の汎用性が高い。遠征や深場を見据えているなら25N以降の大容量モデルが便利。
実釣インプレ。青物の6kg前後なら余力を残したまま対処できる
青物中心に何度か使用したが、6kgクラスのワラサやヒラマサなら、かなり余力を残して対応できた。特に印象的だったのは次の3点。
- ドラグの粘りで無駄なショックが出ない
- 巻きの軽さは“新しい高級機”ほどではないが、十分スムーズ
- ファイト中の手の疲れが少なく、安心して押し切れる
「とにかく壊れにくいリールが欲しい」という人には相性が良い。軽さ優先のリールとは方向性が違うため、そこは最初に理解しておくとギャップがない。
弱点はないのか。実際に気になったポイント
あくまで実釣で感じた点だが、いくつか注意したいポイントもある。
- 自重はやや重め
フルメタル+レバードラグ構造なので仕方ないが、SLJやライト寄りの釣りでは手首に負担が出やすい。 - 新品状態はグリス多めで巻きが重い場合がある
数釣行で馴染むが、最初に“重い?”と思う人もいそう。 - 番手選びに迷いやすい
汎用的に使いたいなら15LD2が基準線として扱いやすい。
とはいえ、剛性やドラグの信頼性を求める層にとっては、これらはほとんどデメリットにならないはずだ。
ペン ファゾム2 インプレまとめ|どんな人に向いたリールなのか
最後に、このリールをおすすめできる人を整理しておく。
- 青物ジギングで剛性感を重視する人
- 中深海や大型魚にも挑戦したい人
- レバードラグの扱いやすさを体感したい人
- 初めてのレバードラグにコスパの良い機種を選びたい人
- キャスト性能を求めるならスタードラグを検討したい人
総合すると、ファゾム2は“タフさ”と“操作のしやすさ”を両立したシリーズだ。派手さはないが、現場で頼れる確かな道具という印象が強い。価格と性能のバランスもよく、長く使うほど味が出るタイプのリールだと感じている。

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