Garminの「予測タイム」って、初見だとちょっと心を乱してくる。ある朝、何気なく手首の画面を見たら「フル3時間台いける」みたいな数字が出てて、うれしい半分「いや無理だろ」半分。逆に、調子いい週なのに予測だけ急に遅くなって「え、私、衰えた?」ってなる日もある。結論から言うと、Garminの予測タイムは“当たるか外れるか”で判断するとストレスが増える。使い道は別にある。ぼくは「今の身体がどの方向に向いてるか」を見るための温度計として扱うようにしたら、急に役立つ道具に化けた。
まず、予測タイムを語るなら、腕時計の土台が大事。手元で見てる数字は、だいたい「VO2 Max推定」と「最近の走り方」に引っ張られる。ここがズレると、数字もズレる。だから最初に言っちゃうと、予測タイムを真面目に使いたいなら、ウォッチと心拍の取り方に投資した方が早い。ぼくは最初、手首心拍だけで走っていて、予測タイムが妙に速く出る時期があった。テンポ走でもないのに「10kmが急に40分切り」みたいな表示。気持ちは上がる。でもレースで現実に叩かれる。あとで気づいたのが、手首心拍が汗や寒さで暴れると、勝手に“調子が良い扱い”になったり、逆に“死んでる扱い”になったりするってこと。そこで胸ベルトを導入したら、予測の揺れが落ち着いた。あの瞬間、「予測タイムは心拍の品質で性格が変わるんだな」と腹落ちした。
胸ベルトは正直、走るテンションが上がる道具じゃない。でも数字の信頼度は上がる。候補としては、王道のガーミン HRM-Pro Plus。ちょっと前のモデルならガーミン HRM-Pro。安めで割り切るならガーミン HRM-Dual。ランニングダイナミクスを気にする人はガーミン HRM-Runとか、トライアスロン寄りならガーミン HRM-Tri。女性ランナーで装着感を重視する人はガーミン HRM-Fitの名前が出やすい。あと、胸ベルトじゃなくて“足側の情報も足したい”という欲が出ると、ガーミン Running Dynamics Podみたいな選択肢も出てくる。ここまで揃えると、予測タイムの数字が「よく分からん占い」から「まあまあ納得できる見立て」に寄っていった。
じゃあ、どのGarminが予測タイムをちゃんと“料理できるか”。ぼくの周りでレース予測を見ながら練習組み立てしてる人は、だいたいForerunnerかfenix系。現行のイメージだとガーミン Forerunner 970、鉄板のガーミン Forerunner 965、まだまだ使ってる人が多いガーミン Forerunner 955。コスパ路線だとガーミン Forerunner 265やガーミン Forerunner 255。入門から伸ばしたい人にはガーミン Forerunner 165も名前が出るし、昔からの相棒枠でガーミン Forerunner 745を使い続けてる人もいる。アウトドア寄りや、全部盛り派はガーミン fenix 8とか、安定感でガーミン fenix 7 Pro。AMOLED好きはガーミン epix Pro Gen 2。超ロングや旅ラン気分だとガーミン Enduro 3も気になってくる。ライフログ寄りで走る人はガーミン Venu 3とか、話題枠でガーミン Venu X1をチェックしたり、タフネス派はガーミン Instinct 3を選んだりする。走るだけじゃなく、生活を丸ごと記録したいならガーミン vivoactive 6みたいな立ち位置もあり。
で、予測タイムが「当たらない」と感じる瞬間って、だいたいパターンが決まってる。
ひとつは、予測が速すぎるパターン。これ、ぼくは“調子が良い時”じゃなくて、“データが盛れてる時”に起きやすかった。具体的には、冬の朝ランで手首心拍が低めに出て、時計が「楽に速い」判定をしてしまったケース。心拍が低い=余裕がある、と見なされるから、VO2 Max推定が上振れする。結果、予測タイムも強気になる。数週間それが続いて、いよいよ本番レースで「脚が先に死ぬ」。心肺じゃなく脚。ここがポイントで、予測タイムが材料にしてるのは心肺寄りの指標で、脚の持久力は別物。だからフルは特にズレる。ぼくの体感でも、5kmや10kmはまだ近いことがあるけど、フルは“夢”が混ざる確率が上がった。
もうひとつは、予測が遅すぎるパターン。これも経験ある。夏場、暑さで心拍が上がりやすい時期に、同じペースで走っても心拍が上がる。時計は「余裕がない」と判断しやすい。するとVO2 Max推定が下振れして、予測タイムも弱気になる。だけど実際のレースは秋で涼しい。すると普通に走れて、「あれ?予測より速く走れたぞ」ってなる。つまり、予測が“直近の環境”に引っ張られやすいのは現実としてある。ここを理解しておくと、数字に振り回されにくい。
じゃあどう扱うか。ぼくが落ち着いた運用はこれ。
まず、予測タイムは「そのまま目標にしない」。代わりに「目標ペースの上限・下限を決める材料」にする。例えばフルの予測が3時間50分なら、練習や過去レースから見て現実は+5〜15分の幅がある、と自分で補正する。次に、予測の“変化”を見る。1回の表示より、2〜4週間でどう動いてるか。ここは意外と素直。テンポ走を増やして、ロング走も入れて、睡眠も整ってる週は、じわっと良い方向に動くことがある。逆に、疲労でガタガタの週は、予測も鈍くなる。それが気持ち悪いくらい正直で、そこで初めて「お、体は嘘つかないな」と納得した。
redditや5chを眺めてても、みんな同じところで悩んでるのが面白い。「Garminは楽観的」「いや、うちは悲観的」って真逆の文句が並ぶ。だけど深掘りすると、手首心拍の誤差、最大心拍設定のズレ、練習の偏り(短距離ばかり、ロング不足)、暑さ寒さの影響、ここに収束していく。ぼくもそこを潰したら、予測が“いじわる”じゃなくなった。特に最大心拍や心拍ゾーンの設定は地味だけど効く。買った直後の「年齢から自動算出」みたいな状態で放置してると、予測が変な方向に固定されがちだった。自分の実測に寄せると、時計が急に話が通じる相棒になる。
最後に、予測タイムを“メンタルの道具”として使う小技。ぼくは、予測が良い時は「練習の方向性は合ってる」と解釈して、調子に乗りすぎない。予測が悪い時は「休め」のサインとして受け取って、そこで無理に追い込まない。これ、地味に効いた。数字を信じるんじゃなく、数字を言い訳にして休む。Garminを味方にするって、こういうことだと思う。
予測タイムは、神託じゃない。けど、雑に扱うと雑に返ってくる。ちゃんとデータを整えて、胸で心拍を取り、ロングも入れて、季節の影響を織り込む。そうすると、予測タイムは「当たる/当たらない」を超えて、練習の舵取りに使える道具になる。ぼくはもう、あの数字に一喜一憂しない。たまにニヤッとはするけど。

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