ZARAのデニム、サイズ感って結局どうなの？ラフにじっくり語ってみる

ZARAのオンラインを眺めていると、デニムだけでもすごい数があって、スクロールする手が止まらなくなります。「かわいい、でもサイズが全然分からない」というところで毎回フリーズする人、多いはずです。特に「zara サイズ感デニム」で検索してここにたどり着くタイプは、店舗に行く時間はないけれど、おしゃれっぽいシルエットのデニムにはちゃんと挑戦したい層かな、なんて勝手に想像しています。

ヨーロッパブランドのせいか、ZARAのデニムは日本ブランドよりウエスト細め・丈長めという話がよく出てきます。とくにレディースの定番系をざっくり追いかけると、王道っぽい雰囲気のものから癖強シルエットまでかなり幅広くて、例えばベーシック寄りの「ZARA デニムレディース」を入り口にしても、結局どれを選ぶかでサイズ感の印象がガラッと変わるんですよね。ここからは、完全に趣味でラインナップを追いかけながら、雰囲気とサイズ感をラフに書いていきます。

―― マムフィット系：お尻ゆるっと、ウエストはわりとシビア

「おしゃれっぽいZARAデニムと言えばこれでしょ」と名前が挙がりやすいのがマム系。たとえば「ZARA マムフィットデニム」や「ZARA マムフィットジーンズ」あたりの空気感は、腰回りがきゅっとしていて、太ももから裾にかけては少しゆるい、いわゆる“頑張りすぎないデニム”。

名前が長くて一度で覚えられない「JEANS Z.01 マムフィットコンフォートハイウエスト」も、マムフィットの派生っぽい雰囲気で、ウエストを高い位置で止めつつ、お腹周りはそこまでピタピタに見せない感じが好みな人向きという印象です。欧米体型寄りのパターンだからか、ヒップ上部がキュッと持ち上がるようなラインになっていて、腰位置を高く見せたい人にはかなり刺さりそうですが、そのぶんウエストサイズは気持ちタイトに感じることが多そう、というイメージがあります。

―― ワイド系：丈長め＆ボリュームで、身長によって評価が割れそうなゾーン

次に「ちょっと攻めたZARA感」を出してくるのがワイド系。裾までどっしり太い「ZARA ワイドレッグデニム」や、TRFラインの「TRF ワイドレッグハイウエストフルレングスジーンズ」なんかは、写真を見ているだけで“足どこ行った？”というくらいの布量で、いい意味でクセが強いです。

このあたりのワイド系は、身長によって印象がかなり変わりそうだなと感じます。高身長さんがフルレングスで履くと、裾が床すれすれになってモード寄りのシルエットに寄っていきそうですが、150cm台前半くらいだと、裾が完全に“折りたたまれている”ように見えてもおかしくないボリューム感。丈詰め前提でシルエットを決める、くらいのノリで選ぶと気が楽かもしれません。

―― スキニー・細身ストレート系：サイズ選びに一番悩むゾーン

ぴたっとしたシルエットが好きなら、ベーシックラインの「ZARA ハイウエストスキニージーンズ」あたりが王道っぽい存在ですし、TRFの「TRF ハイウエストスキニージーンズ」は若干攻めた雰囲気で、脚のラインをはっきり出したい人向け、というムードがあります。ZARAのスキニーは“伸びるけど締めるところはしっかり締める”というイメージが強くて、太もも・ふくらはぎを包み込む感覚に慣れていないと、いつものサイズだとタイトに感じるかもしれません。

上位ラインっぽい「ZW COLLECTION スキニーハイウエストデニムパンツ」は、同じスキニーでも生地感やシルエットに“ちゃんと作ってます感”があって、大人っぽく履きたい人向けのイメージです。ベーシック寄りに行くなら「JEANS Z1975 レギュラーフィットハイウエスト」あたりも細身ストレートとしてちょうどよさそうで、ぴたぴたスキニーが苦手だけど細めは好き、という人が気になりそうなポジション。

ボリュームが可愛い「TRF バギーバルーンミッドライズデニムパンツ」は、腰回りにふわっと丸みが出るタイプで、ウエストを合わせると太ももはかなり余裕が出るイメージ。タイトに履くというよりは、シルエットの可愛さを優先する感じなので、多少サイズに余裕があってもそれなりにサマになりそうだな、という印象があります。

―― ユニクロ・GUと比べたときの、ざっくりした距離感

サイズ選びで迷うときに、どうしても日本ブランドを基準に考えたくなります。分かりやすいところでいうと、シンプルなスキニーなら「ユニクロハイライズスキニージーンズ」、ストレートなら「GU ハイウエストストレートジーンズ」が、頭の中の“基準デニム”になっている人も多いはずです。

ざっくりとした感覚でいうと、同じ“S・M・L”でも、ZARAの方がウエスト細め、ヒップと太ももも少しタイト寄り、股下は長め、というイメージです。日本ブランドで26インチやSサイズがちょうどいい人が、ZARAで同じ数値を選ぶと「履けるけど、ちょっと頑張ってる感ある」というパターンも想像しやすくて、ストレッチの少ないモデルならワンサイズ上げてラフに履く、くらいの余裕を持って選んだ方が、気持ち的にも楽そうだなと感じます。

―― zara サイズ感デニムをどう攻略するか（サイズ選びの“性能”の話）

ここまで印象ベースでいろいろ眺めてきましたが、最終的に失敗を減らすのは数字です。ZARAのサイトにはサイズガイドが用意されているので、ウエスト・ヒップのヌード寸法を測って、それと照らし合わせてから選ぶのが一番堅実なルートになります。EUサイズでいうと、34が日本の7号前後、36が9号前後、38が11号前後という感じで、ウエストの目安はざっくり
34＝62〜64cm
36＝66〜68cm
38＝70〜72cm
あたりに収まるイメージです。もちろんモデルやラインによって差は出ますが、「36ならウエスト約66〜68cmくらいを想定しておく」と考えると、手持ちのデニムとの比較もしやすくなります。

素材もけっこう重要で、ポリウレタンなどが入っているストレッチ入りデニムは、履いているうちに少し伸びることを前提に、ジャスト寄りのサイズを選んでもなじんでくる可能性が高めです。一方、コットン100％のデニムは、最初からジャストサイズを選ぶと、洗濯後に“縮んだ…”となることもあるので、気持ち余裕のあるサイズか、ウエストに合わせつつ腰回りには少し余りが出るくらいで選ぶ方が、長く付き合えそうなイメージがあります。

身長とのバランスでいうと、160cm前後なら、ハイウエストでフルレングスでもそこまで“引きずり感”は出にくく、高身長寄りの人ほどZARAの丈長めデニムとは相性がよさそうです。150cm台前半だと、ワイド系やフルレングスは裾詰め前提で考えておいた方が気楽で、もともとアンクル丈っぽいものや、クロップド寄りのモデルを選ぶとバランスは取りやすそうです。

オンラインで完璧な一着を一発で当てるのはなかなか難しいですが、自分のウエスト・ヒップの実寸と、ZARAのサイズガイドを数字で照らし合わせて、“ストレッチ入りはジャスト寄り・ノンストレッチは少し余裕ありで”というざっくりルールを持っておくと、「zara サイズ感デニム」の沼も、ちょっとだけ攻略しやすくなる気がします。あとは、気になるシルエットのデニムをいくつか並べて眺めながら、どのラインなら多少サイズが外れても“それはそれでアリ”に見えるか、自分の好みで遊んでみるのがいちばん楽しいかもしれません。