筋トレをちゃんとやろう、と決めてから、一番長く沼ったのが「靴」でした。最初は普通のスニーカーでいいでしょ、と思っていたんですが、スクワットの重量が伸びてくるにつれて足元のグラつきが気になるようになり、「これはさすがに専用の筋トレ 靴が必要だな…」と痛感しました。そこからいろいろ試してきたので、完全に個人の趣味と主観ですが、僕が実際に履いて良かった筋トレ用シューズをゆるく語ってみます。
最初に買った“ちゃんとした”トレーニングシューズは、王道の一足である
ナイキ メトコン 9 でした。これは「とりあえず迷ったらこれ」的なポジションで、フラットめのソールと適度なクッションがちょうどよく、スクワットもベンチもマシンも、とりあえず全部これでこなせます。前モデルの ナイキ メトコン 8 もジム仲間が履いていて、履き比べさせてもらいましたが、個人的には9のほうがかかと周りのホールド感がしっかりしていて、ラックからバーベルを外す瞬間の安心感がありました。
「ナイキよりちょっとマニアックな路線も履いてみたい」と思って次に手を出したのが、クロストレーニングの定番 Reebok Nano X4 です。これは横方向の安定感がかなり高くて、ランジとかサイドステップ系の種目で違いを感じました。ソールがフラットなのでデッドリフトもやりやすいです。前のモデルの Reebok Nano X3 も履いたことがありますが、X4のほうがアッパーのフィット感が良くなっていて、足と靴が一体化している感じがします。
高重量スクワット用に「かかと高めのガチなやつもほしい」となって買ったのが、リフティングシューズの アディダス パワーリフト 5 です。これはソールが本当にカチカチで、初めて履いたときは「床ってこんなに固かったっけ?」と笑ってしまいました。かかとが少し上がるおかげで、しゃがみやすくなってフォームが安定するので、スクワットの重量更新を狙う日はだいたいこれ。さらに上位っぽいモデルとして アディダス アディパワー ウェイトリフティング シューズ も試しましたが、こちらは完全にオリンピックリフティング寄りで、「スクワットとクリーン&ジャークに人生捧げてます」くらいの人向けの印象でした。
リフティングシューズのナイキ版が気になって買ってしまったのが ナイキ ロマレオス 4 。これもまたすごい安定感で、特にフロントスクワットのときに上体が起きてくれる感じが分かりやすいです。ただ、重いしソールも曲がらないので、これを履いたままジム内を歩き回るとちょっと疲れます。僕は「スクワットの日専用の勝負靴」としてバッグに入れていき、ウォームアップは別の靴でやってから履き替えるスタイルに落ち着きました。
「ウエイトもやるしHIITもやるし、有酸素もたまにやる」という欲張りメニューの日に便利なのが、クロストレーニング寄りのオールラウンダー アンダーアーマー トライベース レイン 5 です。トライベースシリーズは前作の アンダーアーマー トライベース レイン 4 も含めて、地面との距離が近い感じがすごく好きで、バーベルを握る前の準備運動から最後のバーピーまで一本でこなせます。クッションが強すぎないので、スクワットもそこそこいけるけど、ジャンプ系でも膝が痛くなりにくいちょうどいいラインを攻めてきます。
一方で、「そんなにお金かけたくないけど、フラットな靴が欲しい」というときに頼りになるのが、昔ながらのキャンバススニーカー勢。中でもソールがフラットでジムでもよく見かけるのが コンバース チャックテイラー オールスター と Vans オールドスクール です。どちらもクッションはほぼ無いので、デッドリフトとの相性は抜群。僕は最初、家にあった コンバース チャックテイラー オールスター をそのままジムに持ち込んでいましたが、これだけでも「ふにゃふにゃのランニングシューズより全然マシだな」と感じました。ただ、横方向のサポートはそこまで強くないので、激しいジャンプやサイドステップには向かないです。
クロストレーニング界隈だと、ちょっと通っぽい選択肢として NOBULL トレーナー も人気です。ゴツめの見た目で最初は「重そう…」と思ったんですが、履いてみると意外と軽くて、ソールのグリップがかなり強いです。ボックスジャンプやケトルベルスイングみたいな動きでも安心して踏み込める感じがあって、CrossFit系のメニューが好きな人にはかなりハマると思います。僕はジムの雰囲気を変えたい日、ちょっとモチベーション上げたい日に NOBULL トレーナー を履いていくことが多いです。
軽さ重視で選ぶなら、ミニマル寄りのトレーニングシューズとして イノヴェイト F-LITE 235 もかなりお気に入りです。これはほぼ“地面に素足で立っている”ような感覚で、デッドリフトはもちろん、片脚種目でバランスを意識したいときに最高。最初はソールの薄さにびっくりしましたが、慣れてくると足裏の感覚が敏感になって、「今どこに体重が乗っているか」がわかりやすくなりました。
「筋トレメインだけど、ランニングも週1くらいでやる」という欲張りプランのときは、ややラン寄りのトレーニングシューズとして On Cloud X を使っています。これは完全なランニングシューズというより、ジムトレ&軽いランの両方を想定したモデルなので、クッションもそこそこあって走りやすいのに、ソールがそこまで高すぎず、マシントレーニングや軽めのスクワット程度なら普通にこなせます。見た目もスタイリッシュなので、「仕事終わりにそのまま履いて帰りたい」みたいな人にも合うと思います。
いろいろ靴を試してみて感じたのは、「万能の一足は存在しない」ということです。たとえば ナイキ メトコン 9 みたいなバランス型は、どの種目でも70〜80点を出してくれる代わりに、「スクワットだけに全振りしたい」というときは アディダス パワーリフト 5 や ナイキ ロマレオス 4 のような専門シューズに一歩及ばない。逆にリフティングシューズは、マシンや有酸素まで全部それでやろうとすると、重いし曲がらないしで正直しんどいです。
なので、僕の中では「1足目はオールラウンダー、2足目以降で専用靴を足していく」という結論になりました。最初に買うなら、個人的には ナイキ メトコン 9・Reebok Nano X4・アンダーアーマー トライベース レイン 5 のどれかを選んでおけば大きく外さない気がします。そのうえで、スクワットが楽しくなってきたら アディダス パワーリフト 5 か ナイキ ロマレオス 4、デッドリフト沼にハマったら コンバース チャックテイラー オールスター や イノヴェイト F-LITE 235 を足していくイメージです。
最後に、これから筋トレ 靴を選ぶ人向けに、完全に主観でざっくりまとめるとこんな感じです。
- 「とりあえず何でもできる一足」
→ ナイキ メトコン 9 / Reebok Nano X4 / アンダーアーマー トライベース レイン 5 - 「スクワットの記録を伸ばしたい」
→ アディダス パワーリフト 5 / ナイキ ロマレオス 4 / アディダス アディパワー ウェイトリフティング シューズ - 「デッドリフト特化・薄底派」
→ コンバース チャックテイラー オールスター / Vans オールドスクール / イノヴェイト F-LITE 235 - 「クロストレーニング&HIIT多め」
→ NOBULL トレーナー / Reebok Nano X4 - 「筋トレもランも1足でそこそこやりたい」
→ On Cloud X
こんな感じで、その日のメニューや気分に合わせて靴を履き替えるようになると、ちょっとした“ジムオタク感”が出てきて楽しいです。結局のところ、筋トレは続けた人の勝ちだと思うので、自分のテンションが上がる一足を見つけて、気持ちよくバーベルを握りに行きましょう。
筋トレ 靴選び迷子だった僕がたどり着いたおすすめシューズたち
筋トレをちゃんとやろう、と決めてから、一番長く沼ったのが「靴」でした。最初は普通のスニーカーでいいでしょ、と思っていたんですが、スクワットの重量が伸びてくるにつれて足元のグラつきが気になるようになり、「これはさすがに専用の筋トレ 靴が必要だな…」と痛感しました。そこからいろいろ試してきたので、完全に個人の趣味と主観ですが、僕が実際に履いて良かった筋トレ用シューズをゆるく語ってみます。
最初に買った“ちゃんとした”トレーニングシューズは、王道の一足である
ナイキ メトコン 9 でした。これは「とりあえず迷ったらこれ」的なポジションで、フラットめのソールと適度なクッションがちょうどよく、スクワットもベンチもマシンも、とりあえず全部これでこなせます。前モデルの ナイキ メトコン 8 もジム仲間が履いていて、履き比べさせてもらいましたが、個人的には9のほうがかかと周りのホールド感がしっかりしていて、ラックからバーベルを外す瞬間の安心感がありました。
「ナイキよりちょっとマニアックな路線も履いてみたい」と思って次に手を出したのが、クロストレーニングの定番 Reebok Nano X4 です。これは横方向の安定感がかなり高くて、ランジとかサイドステップ系の種目で違いを感じました。ソールがフラットなのでデッドリフトもやりやすいです。前のモデルの Reebok Nano X3 も履いたことがありますが、X4のほうがアッパーのフィット感が良くなっていて、足と靴が一体化している感じがします。
高重量スクワット用に「かかと高めのガチなやつもほしい」となって買ったのが、リフティングシューズの アディダス パワーリフト 5 です。これはソールが本当にカチカチで、初めて履いたときは「床ってこんなに固かったっけ?」と笑ってしまいました。かかとが少し上がるおかげで、しゃがみやすくなってフォームが安定するので、スクワットの重量更新を狙う日はだいたいこれ。さらに上位っぽいモデルとして アディダス アディパワー ウェイトリフティング シューズ も試しましたが、こちらは完全にオリンピックリフティング寄りで、「スクワットとクリーン&ジャークに人生捧げてます」くらいの人向けの印象でした。
リフティングシューズのナイキ版が気になって買ってしまったのが ナイキ ロマレオス 4 。これもまたすごい安定感で、特にフロントスクワットのときに上体が起きてくれる感じが分かりやすいです。ただ、重いしソールも曲がらないので、これを履いたままジム内を歩き回るとちょっと疲れます。僕は「スクワットの日専用の勝負靴」としてバッグに入れていき、ウォームアップは別の靴でやってから履き替えるスタイルに落ち着きました。
「ウエイトもやるしHIITもやるし、有酸素もたまにやる」という欲張りメニューの日に便利なのが、クロストレーニング寄りのオールラウンダー アンダーアーマー トライベース レイン 5 です。トライベースシリーズは前作の アンダーアーマー トライベース レイン 4 も含めて、地面との距離が近い感じがすごく好きで、バーベルを握る前の準備運動から最後のバーピーまで一本でこなせます。クッションが強すぎないので、スクワットもそこそこいけるけど、ジャンプ系でも膝が痛くなりにくいちょうどいいラインを攻めてきます。
一方で、「そんなにお金かけたくないけど、フラットな靴が欲しい」というときに頼りになるのが、昔ながらのキャンバススニーカー勢。中でもソールがフラットでジムでもよく見かけるのが コンバース チャックテイラー オールスター と Vans オールドスクール です。どちらもクッションはほぼ無いので、デッドリフトとの相性は抜群。僕は最初、家にあった コンバース チャックテイラー オールスター をそのままジムに持ち込んでいましたが、これだけでも「ふにゃふにゃのランニングシューズより全然マシだな」と感じました。ただ、横方向のサポートはそこまで強くないので、激しいジャンプやサイドステップには向かないです。
クロストレーニング界隈だと、ちょっと通っぽい選択肢として NOBULL トレーナー も人気です。ゴツめの見た目で最初は「重そう…」と思ったんですが、履いてみると意外と軽くて、ソールのグリップがかなり強いです。ボックスジャンプやケトルベルスイングみたいな動きでも安心して踏み込める感じがあって、CrossFit系のメニューが好きな人にはかなりハマると思います。僕はジムの雰囲気を変えたい日、ちょっとモチベーション上げたい日に NOBULL トレーナー を履いていくことが多いです。
軽さ重視で選ぶなら、ミニマル寄りのトレーニングシューズとして イノヴェイト F-LITE 235 もかなりお気に入りです。これはほぼ“地面に素足で立っている”ような感覚で、デッドリフトはもちろん、片脚種目でバランスを意識したいときに最高。最初はソールの薄さにびっくりしましたが、慣れてくると足裏の感覚が敏感になって、「今どこに体重が乗っているか」がわかりやすくなりました。
「筋トレメインだけど、ランニングも週1くらいでやる」という欲張りプランのときは、ややラン寄りのトレーニングシューズとして On Cloud X を使っています。これは完全なランニングシューズというより、ジムトレ&軽いランの両方を想定したモデルなので、クッションもそこそこあって走りやすいのに、ソールがそこまで高すぎず、マシントレーニングや軽めのスクワット程度なら普通にこなせます。見た目もスタイリッシュなので、「仕事終わりにそのまま履いて帰りたい」みたいな人にも合うと思います。
いろいろ靴を試してみて感じたのは、「万能の一足は存在しない」ということです。たとえば ナイキ メトコン 9 みたいなバランス型は、どの種目でも70〜80点を出してくれる代わりに、「スクワットだけに全振りしたい」というときは アディダス パワーリフト 5 や ナイキ ロマレオス 4 のような専門シューズに一歩及ばない。逆にリフティングシューズは、マシンや有酸素まで全部それでやろうとすると、重いし曲がらないしで正直しんどいです。
なので、僕の中では「1足目はオールラウンダー、2足目以降で専用靴を足していく」という結論になりました。最初に買うなら、個人的には ナイキ メトコン 9・Reebok Nano X4・アンダーアーマー トライベース レイン 5 のどれかを選んでおけば大きく外さない気がします。そのうえで、スクワットが楽しくなってきたら アディダス パワーリフト 5 か ナイキ ロマレオス 4、デッドリフト沼にハマったら コンバース チャックテイラー オールスター や イノヴェイト F-LITE 235 を足していくイメージです。
最後に、これから筋トレ 靴を選ぶ人向けに、完全に主観でざっくりまとめるとこんな感じです。
- 「とりあえず何でもできる一足」
→ ナイキ メトコン 9 / Reebok Nano X4 / アンダーアーマー トライベース レイン 5 - 「スクワットの記録を伸ばしたい」
→ アディダス パワーリフト 5 / ナイキ ロマレオス 4 / アディダス アディパワー ウェイトリフティング シューズ - 「デッドリフト特化・薄底派」
→ コンバース チャックテイラー オールスター / Vans オールドスクール / イノヴェイト F-LITE 235 - 「クロストレーニング&HIIT多め」
→ NOBULL トレーナー / Reebok Nano X4 - 「筋トレもランも1足でそこそこやりたい」
→ On Cloud X
こんな感じで、その日のメニューや気分に合わせて靴を履き替えるようになると、ちょっとした“ジムオタク感”が出てきて楽しいです。結局のところ、筋トレは続けた人の勝ちだと思うので、自分のテンションが上がる一足を見つけて、気持ちよくバーベルを握りに行きましょう。

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