アシックスのサイズ感は本当に小さい？失敗しない選び方をゆるっと語る

アシックスのスニーカーやランニングシューズを探していると「アシックスサイズ感小さい」という検索候補がやたら出てきます。ナイキやニューバランスと同じサイズで選んだのにきつかった、つま先が当たる、幅が痛い……そんな声が多いせいか、「アシックスってワンサイズ上げた方がいいの？」と迷いがちです。自分もいろいろ情報を眺めているうちに、アシックスの靴は「長さ」より「幅とホールド感」で小さく感じやすいブランドなんだな、という雰囲気をずっと持つようになりました。

アシックスのサイズ感が「小さい」と言われる事情

まず前提として、アシックスは足をしっかり固定する設計のモデルが多い印象があります。安定系ランニングシューズの代表格としてよく名前が挙がるのが、サポート重視のアシックス GEL-KAYANO 31や、クッションが分厚いのにブレにくいアシックス GEL-NIMBUS 27、ほどよいバランスのアシックス GEL-CUMULUS 26、定番のアシックス GT-2000 13あたりです。どれも「踵と土踏まずをがっちり支える」方向に振っているモデルが多く、足幅が細い人には最高だけれど、幅広の人にはかなりタイトに感じられます。

一方で、スピードを出したい人が気にするアシックス MAGIC SPEED 4やアシックス METASPEED SKY PARISのようなレーシング寄りのシューズも、ホールド感の強さで「ジャストサイズだと攻めすぎに感じる」という雰囲気があります。足と一体化する感じを大事にしているぶん、ゆるゆる設計ではない、というイメージですね。

日常履き寄りのモデルも、ベーシックなコート系スニーカーで名前がよく出るアシックス JAPAN Sや、レトロランニング系のアシックス GEL-LYTE III OG、ランニング寄りカジュアルとして人気のアシックス NOVABLAST 5やアシックス SUPERBLAST 2など、全体的に「シュッとした細身シルエット」に仕上がっていることが多いです。見た目がスッキリしている分、そのままの感覚で履くと「ん？思ったよりタイトかも」と感じる人が多いのも納得という感じがします。

ネットを眺めていて感じる、アシックスのサイズ感への素朴な感想

コメントやレビューを眺めていると、アシックスのサイズ感に対するリアクションはけっこう両極端です。「ピタッとフィットして最高」「足がしっかり固定されて走りやすい」という声もあれば、「幅がきつくて長く履けない」「いつものサイズだと爪先が当たる」という嘆きも同じくらい見かけます。

個人的に特に面白いなと思うのは、ランニング寄りのアシックス GEL-KAYANO 31やアシックス GEL-NIMBUS 27、アシックス GEL-CUMULUS 26あたりで「ハーフサイズ上げたら世界が変わった」という感想がわりとあることです。長さそのものより、前足部に少し余裕ができるだけで、クッションの良さや安定感が一気に活きてくる、という雰囲気が強いブランドなんだな、という印象を持ちます。

逆に、細身・普通幅くらいの人は、アシックス JAPAN Sやアシックス GEL-LYTE III OGのようなモデルをいつものサイズで履くと、ほどよくタイトで「なんか上品なフィット感」と感じていることも多そうです。ここはもう、足型との相性ゲーだなあ、という気持ちになります。

キッズ系もなかなかクセがあって、運動会シューズとして人気のアシックスレーザービーム（LAZERBEAM）は「軽くて走りやすいけど甲高の子だとキツい」と言われがち、幼児〜低学年向けのアシックス SUKU2（スクスク）は「作りがしっかりしている分、ジャストで選ぶとすぐ窮屈になる」というコメントが目につきます。どちらも作りは真面目だけど、サイズの足し算をミスると「アシックスは小さい」という印象になりやすい、という感じでしょうか。

用途別にざっくり整理する、アシックス靴のサイズ感と選び方

ここからは完全に趣味のメモ感覚で、用途ごとに「こういうノリでサイズを考えると失敗しにくそうだな」と感じるポイントをまとめておきます。あくまで一般的な傾向の話で、最終的には自分の足型との相性しだい、という前提でゆるく読んでもらえればと思います。

まずランニング用。安定系のアシックス GEL-KAYANO 31やアシックス GT-2000 13、クッション寄りのアシックス GEL-NIMBUS 27、ミドルポジションのアシックス GEL-CUMULUS 26あたりは、「普段履きより0.5cmアップして、つま先に指1本分の余裕」が目安になりやすいと感じます。長距離を走るほど足はむくんで広がるので、アシックスのタイトさと相まって、ジャストサイズは攻めすぎになりがちです。

スピード練習やレースを意識するなら、カーボン系のアシックス MAGIC SPEED 4やフラッグシップのアシックス METASPEED SKY PARISのようなモデルが気になってくると思いますが、ここは本当に好みが分かれるところです。キツめのフィットで走りたい人は「いつものランシューと同じcm」、もう少し余裕が欲しい人は「＋0.5cmで、紐の締め方で調整」という選び方をしている印象があります。どちらにしても、アシックスのレーシング系は甲部分の包み込みが強いモデルが多いので、「幅広で甲高なら大きめ寄り」の意識は持っておくと安心です。

クッションたっぷりの厚底系が好きなら、トランポリンみたいな弾み方が話題のアシックス NOVABLAST 5や、距離無限に走れそうなボリューム感のアシックス SUPERBLAST 2あたりもサイズ感の検討対象に入ってきます。このあたりは足入れ自体はそこまで極端にタイトではない、という印象ですが、ボリュームソールに体重が乗ると前足部に負荷がかかりやすいので、やはりランニング用途なら普段履きより0.5cm上げて余裕をもたせる選び方が無難そうです。普段ばきメインでちょっとジョギング、くらいならジャスト寄りでもアリという雰囲気があります。

日常スニーカーとしてアシックスを考えるなら、レトロバッシュ風のアシックス JAPAN Sと、ハラチ風の分割タンが特徴的なアシックス GEL-LYTE III OGがよく名前に上がります。このあたりは「幅普通〜やや細めくらいの人」がいちばんハマりやすい印象で、いつものスニーカーサイズでキレイめに履くか、少しルーズに履きたいなら0.5cm上げるか、という感じの選び方になっている人が多そうです。逆に、明らかに幅広・甲高な人は、アシックスの中でもワイド展開のあるランニング寄りモデルを普段履きに使う、という逃げ道を用意しておくと安心かもしれません。

最後にキッズ。運動会や通学でおなじみのアシックスレーザービーム（LAZERBEAM）は、とにかく軽くてグリップがよくて、走りやすさにステ振りしている感じが強いです。その分、それなりに足にフィットするよう作られているので、標準〜細身の子なら「実寸＋0.5cm」、幅広・甲高の子なら「実寸＋1.0cm」くらいを目安に考えている家庭が多そうに見えます。幼児〜低学年向けのアシックス SUKU2（スクスク）も、足の成長を考えて少し余裕を持たせる設計ですが、作りはしっかりめなので「今ちょうど良い」サイズを選ぶとすぐキツくなる、という話もよく見かけます。キッズに関しては、アシックスの真面目な作りゆえに、親の側がサイズの足し算を慎重にしてあげたいところです。

アシックスは「小さい」ブランドというより「フィット前提」のブランド

いろいろ見ていると、アシックスは「サイズ感が小さいブランド」というより、「足にフィットさせる前提の靴が多いブランド」と捉えた方がしっくり来る気がします。安定系のアシックス GEL-KAYANO 31やアシックス GT-2000 13、クッション系のアシックス GEL-NIMBUS 27やアシックス NOVABLAST 5、厚底寄りのアシックス SUPERBLAST 2、レーシングのアシックス MAGIC SPEED 4やアシックス METASPEED SKY PARIS、日常履きのアシックス JAPAN Sやアシックス GEL-LYTE III OG、キッズのアシックスレーザービーム（LAZERBEAM）やアシックス SUKU2（スクスク）。どれも「ちゃんと足型にはめてあげると本領を発揮する靴」という雰囲気が強いです。

だからこそ、「いつものブランドと同じcmだから大丈夫でしょ」と油断すると、「アシックスはサイズ感が小さい」という結論に転びやすいのかな、と思います。足の長さと幅を一度きちんと測ってみる、普段履きとランニングでサイズを分ける、ワイド展開があるモデルかどうかを確認する──そんな一手間をかけてあげると、アシックスの靴はむしろ「フィット感が気持ちいいブランド」として付き合いやすくなるはずです。