バブアーのオイルドを調べていると、必ずといっていいほど「40か38か問題」にぶつかる。特に定番のバブアー ビデイルや、ちょっと着丈長めで上品なバブアー ビューフォート、すっきり短めシルエットのバブアー トランスポートあたりは、どれも40が“日本でいうLサイズっぽい”立ち位置にいるから余計にややこしい。数字だけ見ると40=大きそうに見えるけれど、イギリスのブランドらしく元々ゆったり設計なので、「ジャストで着たいのか、ちょっとルーズに羽織りたいのか」で印象がガラッと変わる。
自分の周りでも、普段Lサイズを着ている人がバブアー ビデイル ワックスジャケットの40を基準に考えたり、Mサイズ寄りの人が「38だと袖が心配だから40に振るか」と悩んでいるケースが多い。特にバブアー ビデイル SLみたいなスリムフィットや、どかっと大きめシルエットのバブアー オーバーサイズ ビデイル、バブアー ビデイル オーバーサイズまで混ざると、同じ40でもまるで別物に見えてくるから、サイズ表とにらめっこする時間がどんどん長くなっていく。
そんな背景があって、「バブアー サイズ感 40」で検索する人はだいたい、寒い日にニットやジャケットを中に着込むイメージなのか、シャツ一枚にさらっと羽織りたいのか、まだ自分の中で決めきれていないことが多い気がする。定番のバブアー ジャケット全体に言えるけれど、40という数字は単なるサイズ記号というより、「どれくらい余裕を残して着るか」を決める目盛りみたいなものだと考えたほうがしっくりくる。
ここからは完全に個人的なイメージの話になるけれど、まずバブアー ビデイルの40は、身長175〜178cmくらいの人が“冬のアウター”として頼りにしたくなるサイズ感だと感じることが多い。もともと身幅に余裕のあるデザインなので、薄手ニットやスウェットの上に合わせるなら38でも充分だけれど、シャツ+ジャケットの上から重ねてあえて少し丸みを出したいとき、40のゆるさがちょうどよく効いてくる。オイルド特有のもっさり感を楽しみたいなら、バブアー ビデイル ワックスジャケットの40を“少し大きめ”に着るイメージがかなりしっくりくる。
逆に、街着としてきれいめにまとめたい人が40を選ぶなら、もともとスリム寄りに設計されているバブアー ビデイル SLやバブアー ビデイルSL ワックスジャケットの40を想像すると、スーツの上に羽織っても収まりの良さがイメージしやすい。スリム系の40は、クラシックなBarbour ジャケットの38に近いくらいの感覚で「きちんと見せたいけど、肩が張るのはイヤ」という人に向いている気がする。
着丈長めが好きならバブアー ビューフォートの40も外せない。ヒップがすっぽり隠れるくらいの丈感で、コートとブルゾンの中間みたいなバランスになるので、冬場に厚手ニットやテーラードジャケットを中に重ねる前提なら、40の安心感がありがたい存在になってくる。オイルド感をよりしっかり味わいたい人は、同じラインのバブアー ビューフォート ワックスジャケットの40をイメージすると、いかにも英国のカントリージャケットらしい“くたっとしたボリューム感”が思い浮かびやすい。
一方で、短丈で軽く羽織りたい派にはバブアー トランスポートやバブアー トランスポート ジャケットの40が面白い。腰骨くらいの丈で、ポケットの位置もやや高めだから、同じ40でもバブアー ビデイルの40ほど“どっしり感”は出ない。ほどよくストリートっぽい着こなしが好きな人が、パーカーやスウェットに重ねるなら、このあたりの40が一番しっくりくるかもしれない。
さらに最近よく見かけるオーバーサイズ系は、もはや40が“通常サイズ”というより、「ビッグシルエット用の数字」というノリに近い。バブアー オーバーサイズ ビデイルやバブアー ビデイル オーバーサイズの40を想像すると、身幅はしっかりゆとりがあって、インナーに厚手フーディを入れても余裕がありそうな雰囲気になる。身長が170台前半でも、あえて40を選んでボリュームを出すと、今っぽいバランスになりそうだし、180cm近い人でも安心して遊べる懐の深さがある。
ここまで感覚的な話をぐだぐだ書いてきたけれど、結局のところ「40って大きいのかちょうどいいのか」を決めるのは、身長と体型と着たいイメージの三つ巴だと思う。ざっくり整理すると、身長170〜173cmくらいで細身寄りなら、クラシックなバブアー ビデイル ワックスジャケットの38が“普通にきちんと着るサイズ”で、40にすると少しリラックスした雰囲気が出てくる。同じ身長でもがっしり体型だったり、冬にインナーを盛りたいなら、最初から40を前提にしてもいい。
175〜180cmあたりになってくると、40が一気に“軸”になってくるイメージで、バブアー ビューフォートの40やバブアー ビューフォート ワックスジャケットの40あたりを基準に、オーバーサイズに振りたければオーバーサイズ系の40、細く見せたければバブアー ビデイル SLの40、といった感じで分岐していく。180cmを超えてくると、40は“ちょいタイト寄り”のバランスになることもあるので、その場合は42も視野に入れつつ、短丈が好みならバブアー トランスポート ジャケットの40を使ってコンパクトにまとめる、という選び方もありだと思う。
おもしろいのは、同じ40でも素材やモデルで着心地がけっこう変わるところで、オイルドのバブアー ジャケットと、軽めのバブアー キルティングジャケットを比べると、数字は同じでも印象はかなり違って見える。オイルドは生地自体にボリュームがあるから、40にするとふんわり膨らむ一方で、キルティングならすっきりコンパクトに収まるイメージだ。もしクローゼットの中に既にBarbour ジャケットやバブアー キルティングジャケットがあれば、そのサイズ感を基準に「オイルドで同じ40を選んだらどれくらいふくらみそうか」を想像してみるのも一つの手がかりになる。
最終的に、バブアーの40サイズは「ちょっと余裕を楽しむための数字」くらいのゆるい気持ちで見ると、だいぶ気が楽になる。きれいめにまとめたいならスリムなバブアー ビデイルSL ワックスジャケットの40やショート丈のバブアー トランスポートの40、クラシックな雰囲気を楽しみたいならバブアー ビデイル ワックスジャケットやバブアー ビューフォート ワックスジャケットの40、思い切ってビッグシルエットに振りたいならバブアー オーバーサイズ ビデイルの40あたりを思い浮かべて、自分の身長と体型をそこに当てはめていく。数字に振り回されすぎず、「こういう雰囲気で着たい」が先にあって、そのイメージに近いモデルの40をベースに考えると、意外とあっさり答えが見えてくる気がする。
バブアー40サイズの世界観。ビデイルやビューフォートで迷ったときのゆるいサイズ感メモ
バブアーのオイルドを調べていると、必ずといっていいほど「40か38か問題」にぶつかる。特に定番のバブアー ビデイルや、ちょっと着丈長めで上品なバブアー ビューフォート、すっきり短めシルエットのバブアー トランスポートあたりは、どれも40が“日本でいうLサイズっぽい”立ち位置にいるから余計にややこしい。数字だけ見ると40=大きそうに見えるけれど、イギリスのブランドらしく元々ゆったり設計なので、「ジャストで着たいのか、ちょっとルーズに羽織りたいのか」で印象がガラッと変わる。
自分の周りでも、普段Lサイズを着ている人がバブアー ビデイル ワックスジャケットの40を基準に考えたり、Mサイズ寄りの人が「38だと袖が心配だから40に振るか」と悩んでいるケースが多い。特にバブアー ビデイル SLみたいなスリムフィットや、どかっと大きめシルエットのバブアー オーバーサイズ ビデイル、バブアー ビデイル オーバーサイズまで混ざると、同じ40でもまるで別物に見えてくるから、サイズ表とにらめっこする時間がどんどん長くなっていく。
そんな背景があって、「バブアー サイズ感 40」で検索する人はだいたい、寒い日にニットやジャケットを中に着込むイメージなのか、シャツ一枚にさらっと羽織りたいのか、まだ自分の中で決めきれていないことが多い気がする。定番のバブアー ジャケット全体に言えるけれど、40という数字は単なるサイズ記号というより、「どれくらい余裕を残して着るか」を決める目盛りみたいなものだと考えたほうがしっくりくる。
ここからは完全に個人的なイメージの話になるけれど、まずバブアー ビデイルの40は、身長175〜178cmくらいの人が“冬のアウター”として頼りにしたくなるサイズ感だと感じることが多い。もともと身幅に余裕のあるデザインなので、薄手ニットやスウェットの上に合わせるなら38でも充分だけれど、シャツ+ジャケットの上から重ねてあえて少し丸みを出したいとき、40のゆるさがちょうどよく効いてくる。オイルド特有のもっさり感を楽しみたいなら、バブアー ビデイル ワックスジャケットの40を“少し大きめ”に着るイメージがかなりしっくりくる。
逆に、街着としてきれいめにまとめたい人が40を選ぶなら、もともとスリム寄りに設計されているバブアー ビデイル SLやバブアー ビデイルSL ワックスジャケットの40を想像すると、スーツの上に羽織っても収まりの良さがイメージしやすい。スリム系の40は、クラシックなBarbour ジャケットの38に近いくらいの感覚で「きちんと見せたいけど、肩が張るのはイヤ」という人に向いている気がする。
着丈長めが好きならバブアー ビューフォートの40も外せない。ヒップがすっぽり隠れるくらいの丈感で、コートとブルゾンの中間みたいなバランスになるので、冬場に厚手ニットやテーラードジャケットを中に重ねる前提なら、40の安心感がありがたい存在になってくる。オイルド感をよりしっかり味わいたい人は、同じラインのバブアー ビューフォート ワックスジャケットの40をイメージすると、いかにも英国のカントリージャケットらしい“くたっとしたボリューム感”が思い浮かびやすい。
一方で、短丈で軽く羽織りたい派にはバブアー トランスポートやバブアー トランスポート ジャケットの40が面白い。腰骨くらいの丈で、ポケットの位置もやや高めだから、同じ40でもバブアー ビデイルの40ほど“どっしり感”は出ない。ほどよくストリートっぽい着こなしが好きな人が、パーカーやスウェットに重ねるなら、このあたりの40が一番しっくりくるかもしれない。
さらに最近よく見かけるオーバーサイズ系は、もはや40が“通常サイズ”というより、「ビッグシルエット用の数字」というノリに近い。バブアー オーバーサイズ ビデイルやバブアー ビデイル オーバーサイズの40を想像すると、身幅はしっかりゆとりがあって、インナーに厚手フーディを入れても余裕がありそうな雰囲気になる。身長が170台前半でも、あえて40を選んでボリュームを出すと、今っぽいバランスになりそうだし、180cm近い人でも安心して遊べる懐の深さがある。
ここまで感覚的な話をぐだぐだ書いてきたけれど、結局のところ「40って大きいのかちょうどいいのか」を決めるのは、身長と体型と着たいイメージの三つ巴だと思う。ざっくり整理すると、身長170〜173cmくらいで細身寄りなら、クラシックなバブアー ビデイル ワックスジャケットの38が“普通にきちんと着るサイズ”で、40にすると少しリラックスした雰囲気が出てくる。同じ身長でもがっしり体型だったり、冬にインナーを盛りたいなら、最初から40を前提にしてもいい。
175〜180cmあたりになってくると、40が一気に“軸”になってくるイメージで、バブアー ビューフォートの40やバブアー ビューフォート ワックスジャケットの40あたりを基準に、オーバーサイズに振りたければオーバーサイズ系の40、細く見せたければバブアー ビデイル SLの40、といった感じで分岐していく。180cmを超えてくると、40は“ちょいタイト寄り”のバランスになることもあるので、その場合は42も視野に入れつつ、短丈が好みならバブアー トランスポート ジャケットの40を使ってコンパクトにまとめる、という選び方もありだと思う。
おもしろいのは、同じ40でも素材やモデルで着心地がけっこう変わるところで、オイルドのバブアー ジャケットと、軽めのバブアー キルティングジャケットを比べると、数字は同じでも印象はかなり違って見える。オイルドは生地自体にボリュームがあるから、40にするとふんわり膨らむ一方で、キルティングならすっきりコンパクトに収まるイメージだ。もしクローゼットの中に既にBarbour ジャケットやバブアー キルティングジャケットがあれば、そのサイズ感を基準に「オイルドで同じ40を選んだらどれくらいふくらみそうか」を想像してみるのも一つの手がかりになる。
最終的に、バブアーの40サイズは「ちょっと余裕を楽しむための数字」くらいのゆるい気持ちで見ると、だいぶ気が楽になる。きれいめにまとめたいならスリムなバブアー ビデイルSL ワックスジャケットの40やショート丈のバブアー トランスポートの40、クラシックな雰囲気を楽しみたいならバブアー ビデイル ワックスジャケットやバブアー ビューフォート ワックスジャケットの40、思い切ってビッグシルエットに振りたいならバブアー オーバーサイズ ビデイルの40あたりを思い浮かべて、自分の身長と体型をそこに当てはめていく。数字に振り回されすぎず、「こういう雰囲気で着たい」が先にあって、そのイメージに近いモデルの40をベースに考えると、意外とあっさり答えが見えてくる気がする。

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