バブアーのオイルドジャケットって、なぜか「身長170cmあたり」で一番沼にはまりがちだなあ、というのが個人的な印象だ。日本のブランドみたいに「M=身長170cm」みたいな分かりやすい表記でもないし、インチ表記の数字とにらめっこしても、36と38の間で永遠に揺れてしまう。そこへきてモデルもたくさんあって、短めで軽快に見えるバブアー ビデイル ジャケットにするか、着丈長めでドシッとした雰囲気のバブアー ビューフォート ジャケットにするか、そのうえスリムフィットとかオーバーサイズまで出てきて、もう頭がパンクしそうになる。この記事は、そんな170cm前後目線で「こういう考え方でサイズを決めると少し楽かも」というラフなメモを、趣味でだらだら書いてみたものだ。
事情としてまずややこしいのが、同じ170cmでも体型や着たい雰囲気で、ちょうど良いサイズがコロッと変わることだ。華奢めの人がバブアー ビデイルSL ジャケットを36で着ると、街着としてかなりスマートにまとまる一方で、がっちり体型の人が同じ36を着ると、肩がつっぱってシャツ一枚でも苦しく感じたりする。逆にゆるっと着たい人が、クラシックフィットのバブアー ビューフォート ジャケットを38あたりで選ぶと、「ああ、この野暮ったさこそバブアーだよね」と妙にしっくりきたりする。身長170cmという数字だけ見てサイズを決めると、この「野暮ったさ」と「スマートさ」のどちらを取りたいのかが抜け落ちてしまうので、結果としてサイズ選びに迷子になりやすいのだと思う。
あともう一つ、事情として意外と大きいのが丈感とシルエットの違いだ。腰丈寄りのバブアー ビデイル ジャケットは、170cmだと36でジャスト寄り、38にするとお尻までしっかり隠れてカジュアル寄りの雰囲気になる。一方で太ももまで覆うバブアー ボーダー ジャケットなんかは、そもそも「コートっぽく着る」前提だから、身長170cmで36にするか38にするかで、街着寄りにもトラッド寄りにも転びやすい。さらに最近よく見かけるバブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットやバブアー オーバーサイズ ビューフォート ジャケットなんて、もはや「デカく着てナンボ」くらいの勢いなので、クラシック版と同じ数字で選ぶと想像以上に大きく感じたりもする。こういうモデルごとのキャラの違いが、170cmのサイズ迷子をさらに加速させている気がする。
そんなこんなで、ここからは完全に主観だけど、「もし自分が170cmで、こんな雰囲気で着たいならこう選ぶかな」という妄想を、モデルごとにざっくり書いてみたい。たとえば日常的にデニムやチノにさらっと合わせたいなら、やっぱりバブアー ビデイル ジャケットは外せない。170cmなら、細身寄りの人は36でコンパクトに着るとスッキリ、普通体型〜ややがっちりの人は36で「ちょうど良い古着っぽさ」、もっとゆったり着たい人は38にしてフーディーを中に仕込む、くらいの感覚。シルエットをタイトに寄せたい人なら、同じく腰丈ベースのバブアー ビデイルSL ジャケットを36にして、袖を少しクシュっとたるませて着ると、古典的なオイルドジャケットというより「ちょっと英国ミリタリーっぽいブルゾン」に見えてくる。
逆に「バブアーはコートとしてドカッと着たい」という気持ちなら、個人的にはバブアー ビューフォート ジャケットあたりが一番イメージしやすい。身長170cmの場合、36だと膝上ぐらいまで、38だとそれより気持ち長めに見えて、ロングコートほど重くないけど、ちゃんと腰まわりを包んでくれる安心感がある。そこから一段と“コート感”を強くしたいならバブアー ボーダー ジャケットに手を伸ばす感じで、こちらは36でもかなり存在感が出るので、38にすると一気に「英国紳士のレインコート」の空気になる。シルエットをキュッとさせたい人はバブアー ビューフォートSL ジャケットの36あたりをベースにして、タートルネックやシャツでキレイ目に遊ぶのも楽しそうだ。
最近のトレンド寄りに振るなら、やっぱりバブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットやバブアー オーバーサイズ ビューフォート ジャケットの“デカさ”も捨てがたい。170cmでオーバーサイズ系を選ぶときは、クラシックフィットで38を着る人でも、あえてオーバーサイズは36にしてバランスを取る、くらいの感覚がしっくりきそうだ。肩線がストンと落ちて袖もたっぷり余るので、太めのデニムとか軍パンと合わせたときに、上だけやたらデカいアンバランスさが逆に良い味になる。オーセンティックにまとめたい人はクラシックフィットのバブアー ジャケットを選んで、スラックスや革靴で整える、休日はオーバーサイズにスイッチする、みたいな二刀流もアリだと思う。
じゃあ実際に「170cmでどのサイズを選ぶと、どんな着方になるのか」という性能的な話をすると、ベースになるのはやっぱり胸囲とインナーの厚さだ。バブアー オイルド ジャケット全般に言えるけれど、そもそもがアウトドア前提の設計なので、胸まわりにはある程度ゆとりを持たせてある。だから日本のブランドでMサイズを着ている人が、170cmだからといって急に34を選ぶと、腕や肩が窮屈に感じることがある。標準体型なら、クラシックフィットのバブアー ビデイル ジャケットやバブアー ビューフォート ジャケットは36を基準にしておくと、シャツ+薄手ニットくらいまでは無理なく重ねやすい。そこから冬場に厚手ニットやインナーダウンまでしっかり着込みたいなら、同じモデルの38に上げると、動いたときの突っ張り感がかなり減るはずだ。
一方で、シルエット重視でフィット感をタイトにしたいなら、スリムフィット系を使うのが性能的にはスマートだ。バブアー ビデイルSL ジャケットやバブアー ビューフォートSL ジャケットは身幅が絞られているぶん、36でもクラシックの34に近いフィット感になるイメージで、170cm細身の人なら普段通りのサイズ感でスッキリ着やすい。ただし、タイトに振ると袖丈が短く感じやすいので、腕が長めの人や手首をしっかり隠したい人は、あえてワンサイズ上げて38のスリムフィットを選ぶ、というやり方もありだと思う。
オーバーサイズ系は、そもそも性能として「中に何でも仕込める」前提なので、ありとあらゆる季節を1枚で乗り切りたい人に向いている。バブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットを例にすると、170cmで36を選ぶと、中にスウェット+ライトダウンくらい重ねてもまだ余裕があるくらいの箱シルエットになる。38にするとさらに空間が増えるので、真冬にローゲージニットを着込んでも肩がつっぱりにくい。その代わり、雨の日に自転車に乗るときなんかは袖が少し邪魔に感じるかもしれないから、オーバーサイズを選ぶなら、どこまでの季節とシーンをその一着に任せるかをイメージしておくと失敗しにくい。
最終的に、身長170cmでバブアー ジャケットのサイズを決めるときに、自分ならどう考えるかと言われたら、「どのモデルをベースにするか」「細く見せたいのか、バブアーらしい野暮ったさを楽しみたいのか」「冬どこまで着込むつもりか」という三つを、ぼんやりでもいいので決めてから数字を見ると思う。クラシック寄りに一枚で長く着るならバブアー ビューフォート ジャケットの36か38、軽快さ優先ならバブアー ビデイル ジャケットの36、タイト好きならバブアー ビデイルSL ジャケットの36、トレンド感と重ね着性能を求めるならバブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットの36、といった具合に、モデルのキャラとサイズの数字をセットで考えていくと、自分なりの「これだ」という一着に近づきやすいはずだ。
バブアー サイズ感 170cmで迷ったときのラフなサイズ選びメモ
バブアーのオイルドジャケットって、なぜか「身長170cmあたり」で一番沼にはまりがちだなあ、というのが個人的な印象だ。日本のブランドみたいに「M=身長170cm」みたいな分かりやすい表記でもないし、インチ表記の数字とにらめっこしても、36と38の間で永遠に揺れてしまう。そこへきてモデルもたくさんあって、短めで軽快に見えるバブアー ビデイル ジャケットにするか、着丈長めでドシッとした雰囲気のバブアー ビューフォート ジャケットにするか、そのうえスリムフィットとかオーバーサイズまで出てきて、もう頭がパンクしそうになる。この記事は、そんな170cm前後目線で「こういう考え方でサイズを決めると少し楽かも」というラフなメモを、趣味でだらだら書いてみたものだ。
事情としてまずややこしいのが、同じ170cmでも体型や着たい雰囲気で、ちょうど良いサイズがコロッと変わることだ。華奢めの人がバブアー ビデイルSL ジャケットを36で着ると、街着としてかなりスマートにまとまる一方で、がっちり体型の人が同じ36を着ると、肩がつっぱってシャツ一枚でも苦しく感じたりする。逆にゆるっと着たい人が、クラシックフィットのバブアー ビューフォート ジャケットを38あたりで選ぶと、「ああ、この野暮ったさこそバブアーだよね」と妙にしっくりきたりする。身長170cmという数字だけ見てサイズを決めると、この「野暮ったさ」と「スマートさ」のどちらを取りたいのかが抜け落ちてしまうので、結果としてサイズ選びに迷子になりやすいのだと思う。
あともう一つ、事情として意外と大きいのが丈感とシルエットの違いだ。腰丈寄りのバブアー ビデイル ジャケットは、170cmだと36でジャスト寄り、38にするとお尻までしっかり隠れてカジュアル寄りの雰囲気になる。一方で太ももまで覆うバブアー ボーダー ジャケットなんかは、そもそも「コートっぽく着る」前提だから、身長170cmで36にするか38にするかで、街着寄りにもトラッド寄りにも転びやすい。さらに最近よく見かけるバブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットやバブアー オーバーサイズ ビューフォート ジャケットなんて、もはや「デカく着てナンボ」くらいの勢いなので、クラシック版と同じ数字で選ぶと想像以上に大きく感じたりもする。こういうモデルごとのキャラの違いが、170cmのサイズ迷子をさらに加速させている気がする。
そんなこんなで、ここからは完全に主観だけど、「もし自分が170cmで、こんな雰囲気で着たいならこう選ぶかな」という妄想を、モデルごとにざっくり書いてみたい。たとえば日常的にデニムやチノにさらっと合わせたいなら、やっぱりバブアー ビデイル ジャケットは外せない。170cmなら、細身寄りの人は36でコンパクトに着るとスッキリ、普通体型〜ややがっちりの人は36で「ちょうど良い古着っぽさ」、もっとゆったり着たい人は38にしてフーディーを中に仕込む、くらいの感覚。シルエットをタイトに寄せたい人なら、同じく腰丈ベースのバブアー ビデイルSL ジャケットを36にして、袖を少しクシュっとたるませて着ると、古典的なオイルドジャケットというより「ちょっと英国ミリタリーっぽいブルゾン」に見えてくる。
逆に「バブアーはコートとしてドカッと着たい」という気持ちなら、個人的にはバブアー ビューフォート ジャケットあたりが一番イメージしやすい。身長170cmの場合、36だと膝上ぐらいまで、38だとそれより気持ち長めに見えて、ロングコートほど重くないけど、ちゃんと腰まわりを包んでくれる安心感がある。そこから一段と“コート感”を強くしたいならバブアー ボーダー ジャケットに手を伸ばす感じで、こちらは36でもかなり存在感が出るので、38にすると一気に「英国紳士のレインコート」の空気になる。シルエットをキュッとさせたい人はバブアー ビューフォートSL ジャケットの36あたりをベースにして、タートルネックやシャツでキレイ目に遊ぶのも楽しそうだ。
最近のトレンド寄りに振るなら、やっぱりバブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットやバブアー オーバーサイズ ビューフォート ジャケットの“デカさ”も捨てがたい。170cmでオーバーサイズ系を選ぶときは、クラシックフィットで38を着る人でも、あえてオーバーサイズは36にしてバランスを取る、くらいの感覚がしっくりきそうだ。肩線がストンと落ちて袖もたっぷり余るので、太めのデニムとか軍パンと合わせたときに、上だけやたらデカいアンバランスさが逆に良い味になる。オーセンティックにまとめたい人はクラシックフィットのバブアー ジャケットを選んで、スラックスや革靴で整える、休日はオーバーサイズにスイッチする、みたいな二刀流もアリだと思う。
じゃあ実際に「170cmでどのサイズを選ぶと、どんな着方になるのか」という性能的な話をすると、ベースになるのはやっぱり胸囲とインナーの厚さだ。バブアー オイルド ジャケット全般に言えるけれど、そもそもがアウトドア前提の設計なので、胸まわりにはある程度ゆとりを持たせてある。だから日本のブランドでMサイズを着ている人が、170cmだからといって急に34を選ぶと、腕や肩が窮屈に感じることがある。標準体型なら、クラシックフィットのバブアー ビデイル ジャケットやバブアー ビューフォート ジャケットは36を基準にしておくと、シャツ+薄手ニットくらいまでは無理なく重ねやすい。そこから冬場に厚手ニットやインナーダウンまでしっかり着込みたいなら、同じモデルの38に上げると、動いたときの突っ張り感がかなり減るはずだ。
一方で、シルエット重視でフィット感をタイトにしたいなら、スリムフィット系を使うのが性能的にはスマートだ。バブアー ビデイルSL ジャケットやバブアー ビューフォートSL ジャケットは身幅が絞られているぶん、36でもクラシックの34に近いフィット感になるイメージで、170cm細身の人なら普段通りのサイズ感でスッキリ着やすい。ただし、タイトに振ると袖丈が短く感じやすいので、腕が長めの人や手首をしっかり隠したい人は、あえてワンサイズ上げて38のスリムフィットを選ぶ、というやり方もありだと思う。
オーバーサイズ系は、そもそも性能として「中に何でも仕込める」前提なので、ありとあらゆる季節を1枚で乗り切りたい人に向いている。バブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットを例にすると、170cmで36を選ぶと、中にスウェット+ライトダウンくらい重ねてもまだ余裕があるくらいの箱シルエットになる。38にするとさらに空間が増えるので、真冬にローゲージニットを着込んでも肩がつっぱりにくい。その代わり、雨の日に自転車に乗るときなんかは袖が少し邪魔に感じるかもしれないから、オーバーサイズを選ぶなら、どこまでの季節とシーンをその一着に任せるかをイメージしておくと失敗しにくい。
最終的に、身長170cmでバブアー ジャケットのサイズを決めるときに、自分ならどう考えるかと言われたら、「どのモデルをベースにするか」「細く見せたいのか、バブアーらしい野暮ったさを楽しみたいのか」「冬どこまで着込むつもりか」という三つを、ぼんやりでもいいので決めてから数字を見ると思う。クラシック寄りに一枚で長く着るならバブアー ビューフォート ジャケットの36か38、軽快さ優先ならバブアー ビデイル ジャケットの36、タイト好きならバブアー ビデイルSL ジャケットの36、トレンド感と重ね着性能を求めるならバブアー オーバーサイズ ビデイル ジャケットの36、といった具合に、モデルのキャラとサイズの数字をセットで考えていくと、自分なりの「これだ」という一着に近づきやすいはずだ。

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