アークテリクスショルダーバッグビームス｜人気モデルをゆるく語る

街を歩いているとき、やたらと黒いショルダーバッグを斜め掛けしている人が目につくようになってきて、よく見るとロゴがアークテリクスだったりビームスっぽい配色だったりして、「あれ絶対コラボのやつだよな」と勝手に想像していました。調べてみるとやっぱり別注がかなり出ていて、ショルダーだけでも ARC’TERYX × BEAMS Arro 8 Shoulder Bag とか、ベースモデルの ARC’TERYX Arro 8 Shoulder Bag、リサイクル素材っぽい雰囲気の ARC’TERYX Arro 8 ReBIRD Shoulder Bag、コンパクト派には ARC’TERYX × BEAMS Mantis 2 や ARC’TERYX Mantis 2 Waist Pack、定番の ARC’TERYX Mantis 2、さらに小さくてストイックな ARC’TERYX × BEAMS MAKA2 や ARC’TERYX MAKA2、スッキリ細長い ARC’TERYX × BEAMS Heliad Crossbody と ARC’TERYX Heliad Crossbody あたりがずらっと出てきて、「どれがどれだっけ」と軽く迷子になります。ついでにデイパック側を見てみると、セットで合わせたくなる ARC’TERYX Mantis 16 Backpack や ARC’TERYX Arro 22 Backpack もあって、バッグ沼に片足つっこみそうなラインナップです。

個人的には、最初に画像を見たときのインパクトが一番強かったのが ARC’TERYX × BEAMS Arro 8 Shoulder Bag でした。バックパックのアロー22をそのままギュッと凝縮したようなシルエットで、未来っぽいというか、ちょっとメカっぽいというか、街中を歩いていても「ただのショルダー」感があまりないんですよね。普通の ARC’TERYX Arro 8 Shoulder Bag も十分かっこいいのに、別注のほうは色味が絶妙で、グレー一色のやつなんかは服を選ばずに持てそうだなあと思って画像をじっと眺めてしまいました。

一方で、普段荷物が少ない日が多い自分の生活を考えると、やっぱり現実的に使い回ししやすそうなのは ARC’TERYX Mantis 2 とか ARC’TERYX × BEAMS Mantis 2 系のサイズ感だなという気もします。長財布とスマホとキーケース、あとはモバイルバッテリーくらいをポンと放り込んで、近所のカフェにふらっと出かける、みたいなイメージがすぐ浮かぶんですよね。腰に巻いてもいいし、斜め掛けにしてもいいし、エプロンみたいに体にくっついてくれる安心感がありそうで、レビューを眺めていると「とりあえずこれ一個持っておけば休日はなんとかなる」というコメントにかなり共感しました。

同じコンパクト枠で、もっとストイックに削ぎ落とした雰囲気があるのが ARC’TERYX MAKA2 や ARC’TERYX × BEAMS MAKA2 あたり。写真で見る限り、マンティスよりももう一段スリムな感じで、必要最低限の小物だけ持って走り回る人向け、という印象です。フェスとかライブの日、ポケットに全部入れるのは不安だけど大きいバッグは邪魔、みたいなシチュエーションにはぴったりなんじゃないかと思って、勝手に妄想コーデを組んだりしていました。

見た目の好みでいくと、地味派の自分でもちょっと心を動かされたのが ARC’TERYX × BEAMS Heliad Crossbody と ARC’TERYX Heliad Crossbody の細長いシルエットです。ボディバッグとサコッシュの中間みたいな感じで、薄めの本とかタブレットまでは入らなさそうだけど、財布とスマホ、文庫本くらいならすっきり収まりそうな印象。電車移動の多い日や、上着の中にバッグを隠したいくらい身軽に動きたいときに良さそうで、普通のショルダーよりも「体の一部」っぽく馴染みそうだなと感じました。

逆に「荷物多い勢」目線で見ていて面白いなと思ったのは、ショルダーだけじゃなくて ARC’TERYX Mantis 16 Backpack や ARC’TERYX Arro 22 Backpack を合わせて使うスタイルです。バックパックに仕事道具や着替えを全部入れておいて、貴重品だけ ARC’TERYX Mantis 2 Waist Pack にまとめる、とか、旅行先では ARC’TERYX Arro 8 ReBIRD Shoulder Bag をサブバッグに使う、とか。全身アークテリクスで固めるのはちょっと勇気がいりますが、色を合わせればそんなにやりすぎ感も出ず、むしろ統一感があっていいなあと思ってしまいました。

性能面のことをもう少し真面目に整理してみると、まず ARC’TERYX Arro 8 Shoulder Bag と ARC’TERYX × BEAMS Arro 8 Shoulder Bag は、いわゆる「ポーチ以上リュック未満」の絶妙なサイズ感になっているようです。画像やスペックを見ていると、500mlペットボトル、長財布、スマホ、キーケース、モバイルバッテリーくらいは余裕で入りそうで、さらにサングラスケースやエコバッグも突っ込めそうなくらいの余白があります。メインコンパートメントとは別に、外側のジップポケットや内ポケットも用意されていて、よく使うものは外側、貴重品は内側、みたいな感じで分けておけるのが実用的だなと感じました。

ARC’TERYX Arro 8 ReBIRD Shoulder Bag に関しては、見た目だけじゃなくて素材がリサイクル由来になっているのがちょっと面白いところで、「アウトドアブランドのガチギア感」と「サステナブルっぽさ」が同居している感じがします。使い勝手自体は通常のアロー8とほぼ同じっぽいですが、差し色のオレンジやホワイトが入ることで、全体がぐっと軽い印象になるので、真っ黒な服装が多い人ほど映えそうだなという印象です。

コンパクト枠の ARC’TERYX Mantis 2 や ARC’TERYX × BEAMS Mantis 2、そしてウエスト装着を意識した ARC’TERYX Mantis 2 Waist Pack は、容量自体は小さめですが、ポケットの分け方がよく考えられている印象があります。メインの収納に加えて、身体側に薄いポケットがあって、パスポートやチケットみたいにあまり人目に触れさせたくないものをそっと忍ばせておくのに良さそうです。レビューを見ていると「小さいのに意外と入る」という意見が多くて、体にぴったり沿う形のせいか、容量の数字以上に実用的に感じられているみたいです。

対して ARC’TERYX MAKA2 と ARC’TERYX × BEAMS MAKA2 は、必要なところだけ押さえたミニマム仕様という印象で、ポケットの数もマンティスほど多くはないようですが、そのぶん「どこにしまったっけ」と迷子になりにくそうです。ストラップもやや細めで軽快なので、自転車での移動や、ランニングのついでに鍵とスマホだけ持って出たいときにも邪魔にならなさそうだなと感じました。

ARC’TERYX × BEAMS Heliad Crossbody と ARC’TERYX Heliad Crossbody は、薄マチで収納スペースが横方向に長く取られているタイプなので、長財布を横にすっと入れたい人や、ポーチ感覚でバッグインバッグ的にも使いたい人に相性が良さそうです。厚みが出にくいので、冬場のアウターの中に着けてしまってもシルエットがあまり崩れなさそうで、防犯目的も兼ねて「見せないバッグ」として使うのもありだなと思いました。

最後に、バックパックの ARC’TERYX Mantis 16 Backpack と ARC’TERYX Arro 22 Backpack との組み合わせを想像してみると、シーンごとに荷物をまるっと入れ替えなくていいのがかなり楽そうです。平日はバックパックに仕事道具を全部入れて、そのまま週末は中身だけ入れ替えてショルダーとセットで出かける、みたいな使い方もできそうで、アークテリクスのバッグ群を「モジュール」みたいに組み合わせるイメージが湧いてきます。

そんなわけで、実物を全部触り比べたわけではないものの、写真やレビューを眺めているだけでも、それぞれのキャラクターの違いがはっきりしていて、どのサイズを自分の生活に落とし込むかを考える時間がなかなか楽しいシリーズだなと感じました。がっつり容量重視なら ARC’TERYX Arro 8 Shoulder Bag や ARC’TERYX Arro 8 ReBIRD Shoulder Bag、身軽さ優先なら ARC’TERYX Mantis 2 や ARC’TERYX MAKA2、さらにサブバッグ的な立ち位置には ARC’TERYX Heliad Crossbody といった感じで、自分の荷物量と出かけ方をイメージしながら「この辺がしっくりくるかな」と妄想している時間も、アークテリクス×ビームスのショルダーバッグ遊びの一部なんだろうなと思っています。

アークテリクスショルダーバッグビームス｜人気モデルをゆるく語る