ランニングシューズを選ぶとき、推進力と安定感のバランスは誰にとっても悩みどころ。そこで今回取り上げるのが、カーボン入りレーシングモデルの中でも独自の路線を進む サッカニー エンドルフィン エリート2。前作から改良されたポイントを中心に、実際の走り心地や向いているランナー像を丁寧に解説していく。
- エンドルフィン エリート2はどんな位置づけのシューズか
- 実際のフィット感とアッパーの特徴
- 新しいフォームが生む柔らかい反発
- カーボンプレートの働きと転がり感
- アウトソールのグリップと耐久性
- どんなランナーに向いているか
- 前作との比較で見える改善点
- 総合評価:レース用としての完成度は大幅アップ
- サッカニー エンドルフィン エリート2 レビューのまとめ
- エンドルフィン エリート2はどんな位置づけのシューズか
- 実際のフィット感とアッパーの特徴
- 新しいフォームが生む柔らかい反発
- カーボンプレートの働きと転がり感
- アウトソールのグリップと耐久性
- どんなランナーに向いているか
- 前作との比較で見える改善点
- 総合評価:レース用としての完成度は大幅アップ
- サッカニー エンドルフィン エリート2 レビューのまとめ
エンドルフィン エリート2はどんな位置づけのシューズか
エンドルフィンシリーズは、スピード系のモデルを中心に展開されてきた。その中でもエリートは “レースを走り切るための最上位モデル” として位置付けられている。今回紹介する Saucony Endorphin Elite 2 は、初代からフォームの性質やアウトソールの構造が調整されており、フルマラソンでも扱いやすい挙動に進化しているのが特徴だ。
前作は高反発だが癖が強く、脚力があるランナー向けという印象が強かった。対してエリート2では接地の安定感が増し、推進方向へのブレが小さくなっている。スピードを出したときの伸びはそのままに、扱いやすさが一段階向上した感覚だ。
実際のフィット感とアッパーの特徴
アッパーは軽量で通気性の良いニット系素材が使われ、足全体を柔らかく包む感触がある。初代と比べて甲周りがややゆったりめで、足幅が標準〜やや広めの人にもフィットしやすい。長距離での圧迫感が少なく、シューズの存在を忘れやすいのは大きなメリットだ。
踵のホールドは必要十分で、過度な締め付けはない。レース用としては珍しく“リラックス気味のフィット”に振っているため、フルの後半でも足の動きを妨げにくい。これが結果として脚の疲労感を抑える方向に働いている印象がある。
新しいフォームが生む柔らかい反発
エリート2の最大の変化が、ミッドソールに採用されたフォームの性質だ。柔らかさが増し、接地した瞬間の沈み込みが心地よい。そこから一気に前へ押し出す反発が立ち上がるので、脚に優しく、それでいてスピードを出したときの伸びが自然につながる。
反発が強いシューズの場合、接地の瞬間に「跳ね返される」ような感覚を覚えることがある。エリート2はその尖った挙動を抑え、沈んでから前に出る動作がシームレス。フルマラソン後半のフォーム維持に効果を感じやすいランナーも多いはずだ。
カーボンプレートの働きと転がり感
プレートの剛性は初代よりわずかにマイルドで、過度な“硬さ”を感じにくい。ミッドソールの柔軟性が向上したことで、接地から離地までの流れが滑らかに繋がるようになっている。テンポよく転がる感覚が得られるため、一定ペースで走り続けたいレースに向いている。
特に感じるのが、ピッチを落とさずに前に進める点。脚を大きく使わなくても推進力が得られるため、普段の走りが“ピッチ型”のランナーにも馴染みやすい仕上がりといえる。
アウトソールのグリップと耐久性
接地安定の改善に大きく貢献しているのがアウトソール。前作は薄く耐久面に不安があったが、エリート2ではパターンやゴムの配置が見直され、濡れた路面での安心感が増した。スリップのストレスが減ることで、フォームを崩さずに走り続けられる。
もちろんレーシングシューズなので耐久はトレーニングモデルほどではない。それでもフル持ち込みとポイント練習をトータルでこなせる程度の保ち方は期待できる。
どんなランナーに向いているか
・柔らかい接地感が好き
・ピッチでテンポよく走るタイプ
・フル後半にフォームが乱れやすい
・高反発系シューズの“跳ね返り”がやや苦手
こうしたランナーには特にマッチする。逆に、大きなストライドで沈み込まずに走るタイプは、より硬めのプレートシューズのほうが好みかもしれない。
とはいえ、エリート2は癖を程よく抑えた設計になっているため、従来のレーシングモデルが扱いにくかった人にも試す価値がある。
前作との比較で見える改善点
前作と履き比べると、まず体幹がブレにくい。ミッドソールとアウトソールの安定感が向上しているため、スピードを出しても足元がフラフラしにくい。フォームが整った状態を維持しやすいので、レース中の余計なエネルギーロスを防いでくれる。
また、初代の“踏んでから跳ねる”独特の挙動は健在だが、それがより滑らかに制御されている。扱いやすい反発に変わったと感じるランナーは多いはずだ。
総合評価:レース用としての完成度は大幅アップ
エリート2は単にスピードを出すためのシューズではない。柔らかさと反発のバランス、安定性、フィット感…これらが総合的に噛み合うことで、レースの中盤から後半にかけてパフォーマンスを引き出す設計になっている。
高速レースを狙う人はもちろん、初めてカーボン搭載シューズにチャレンジする人にとっても選択肢に入りやすい。サッカニーらしい自然な推進力と脚への優しさを両立した一足だ。
サッカニー エンドルフィン エリート2 レビューのまとめ
最後にもう一度、本記事で紹介した サッカニー エンドルフィン エリート2 のポイントを整理する。
・柔らかいのに鋭く進む反発
・接地が安定しフォームが乱れにくい
・アッパーの快適さが長距離向き
・ピッチ型ランナーにも扱いやすい
・初代より癖が減りレース後半が走りやすい
レース本番で扱いやすいカーボンシューズを探しているなら、チェックしておきたいモデルといえる。
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サッカニー エンドルフィン エリート2 レビュー|柔らか反発×推進力でフル対応
ランニングシューズを選ぶとき、推進力と安定感のバランスは誰にとっても悩みどころ。そこで今回取り上げるのが、カーボン入りレーシングモデルの中でも独自の路線を進む サッカニー エンドルフィン エリート2。前作から改良されたポイントを中心に、実際の走り心地や向いているランナー像を丁寧に解説していく。
エンドルフィン エリート2はどんな位置づけのシューズか
エンドルフィンシリーズは、スピード系のモデルを中心に展開されてきた。その中でもエリートは “レースを走り切るための最上位モデル” として位置付けられている。今回紹介する Saucony Endorphin Elite 2 は、初代からフォームの性質やアウトソールの構造が調整されており、フルマラソンでも扱いやすい挙動に進化しているのが特徴だ。
前作は高反発だが癖が強く、脚力があるランナー向けという印象が強かった。対してエリート2では接地の安定感が増し、推進方向へのブレが小さくなっている。スピードを出したときの伸びはそのままに、扱いやすさが一段階向上した感覚だ。
実際のフィット感とアッパーの特徴
アッパーは軽量で通気性の良いニット系素材が使われ、足全体を柔らかく包む感触がある。初代と比べて甲周りがややゆったりめで、足幅が標準〜やや広めの人にもフィットしやすい。長距離での圧迫感が少なく、シューズの存在を忘れやすいのは大きなメリットだ。
踵のホールドは必要十分で、過度な締め付けはない。レース用としては珍しく“リラックス気味のフィット”に振っているため、フルの後半でも足の動きを妨げにくい。これが結果として脚の疲労感を抑える方向に働いている印象がある。
新しいフォームが生む柔らかい反発
エリート2の最大の変化が、ミッドソールに採用されたフォームの性質だ。柔らかさが増し、接地した瞬間の沈み込みが心地よい。そこから一気に前へ押し出す反発が立ち上がるので、脚に優しく、それでいてスピードを出したときの伸びが自然につながる。
反発が強いシューズの場合、接地の瞬間に「跳ね返される」ような感覚を覚えることがある。エリート2はその尖った挙動を抑え、沈んでから前に出る動作がシームレス。フルマラソン後半のフォーム維持に効果を感じやすいランナーも多いはずだ。
カーボンプレートの働きと転がり感
プレートの剛性は初代よりわずかにマイルドで、過度な“硬さ”を感じにくい。ミッドソールの柔軟性が向上したことで、接地から離地までの流れが滑らかに繋がるようになっている。テンポよく転がる感覚が得られるため、一定ペースで走り続けたいレースに向いている。
特に感じるのが、ピッチを落とさずに前に進める点。脚を大きく使わなくても推進力が得られるため、普段の走りが“ピッチ型”のランナーにも馴染みやすい仕上がりといえる。
アウトソールのグリップと耐久性
接地安定の改善に大きく貢献しているのがアウトソール。前作は薄く耐久面に不安があったが、エリート2ではパターンやゴムの配置が見直され、濡れた路面での安心感が増した。スリップのストレスが減ることで、フォームを崩さずに走り続けられる。
もちろんレーシングシューズなので耐久はトレーニングモデルほどではない。それでもフル持ち込みとポイント練習をトータルでこなせる程度の保ち方は期待できる。
どんなランナーに向いているか
・柔らかい接地感が好き
・ピッチでテンポよく走るタイプ
・フル後半にフォームが乱れやすい
・高反発系シューズの“跳ね返り”がやや苦手
こうしたランナーには特にマッチする。逆に、大きなストライドで沈み込まずに走るタイプは、より硬めのプレートシューズのほうが好みかもしれない。
とはいえ、エリート2は癖を程よく抑えた設計になっているため、従来のレーシングモデルが扱いにくかった人にも試す価値がある。
前作との比較で見える改善点
前作と履き比べると、まず体幹がブレにくい。ミッドソールとアウトソールの安定感が向上しているため、スピードを出しても足元がフラフラしにくい。フォームが整った状態を維持しやすいので、レース中の余計なエネルギーロスを防いでくれる。
また、初代の“踏んでから跳ねる”独特の挙動は健在だが、それがより滑らかに制御されている。扱いやすい反発に変わったと感じるランナーは多いはずだ。
総合評価:レース用としての完成度は大幅アップ
エリート2は単にスピードを出すためのシューズではない。柔らかさと反発のバランス、安定性、フィット感…これらが総合的に噛み合うことで、レースの中盤から後半にかけてパフォーマンスを引き出す設計になっている。
高速レースを狙う人はもちろん、初めてカーボン搭載シューズにチャレンジする人にとっても選択肢に入りやすい。サッカニーらしい自然な推進力と脚への優しさを両立した一足だ。
サッカニー エンドルフィン エリート2 レビューのまとめ
最後にもう一度、本記事で紹介した サッカニー エンドルフィン エリート2 のポイントを整理する。
・柔らかいのに鋭く進む反発
・接地が安定しフォームが乱れにくい
・アッパーの快適さが長距離向き
・ピッチ型ランナーにも扱いやすい
・初代より癖が減りレース後半が走りやすい
レース本番で扱いやすいカーボンシューズを探しているなら、チェックしておきたいモデルといえる。
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