ナチュラルガットとは?特徴・耐久性・選び方【保存版】

ナチュラルガットという言葉は、テニスを続けていると一度は耳にするワードだと思う。ガットの種類はいろいろあるけれど、その中でもナチュラルガットは昔から「打球感の基準」と言われてきた存在。今回は、その魅力と選び方、さらに実際に使う際の注意点まで、順を追って丁寧にまとめていく。

硬式テニスをしていて「もっとボールの伸びを出したい」「腕に優しいストリングを使いたい」と感じる人には、一度検討する価値がある素材だ。


ナチュラルガットが長年支持されてきた理由

ナチュラルガットは、動物の腸を加工して作られた天然素材のストリング。人工素材とは異なり、一本一本の繊維がしなやかで、インパクト時にしっかりとボールを包み込む特徴がある。

この「包み込む感覚」が、深いコントロール性能や柔らかい打球感につながっている。特にボレーやタッチ系のショットは、ナチュラルならではの反応の良さを感じやすい。

また、テンション維持性が高い点も大きな強みだ。ポリエステルやナイロンは張ってから時間がたつと性能が落ちやすいが、ナチュラルガットは比較的長く同じフィーリングを保ちやすい。日常的に打つ量がそこまで多くないプレーヤーほど、この“持ちの良さ”を実感しやすい。


ナチュラルガットのメリットとデメリット

ナチュラルガットの良さを理解するために、一度メリットとデメリットを整理しておく。

● メリット

  • しなやかで柔らかく、腕にかかる負荷が少ない
  • ボールをつかむ感覚が強く、コントロール性能に優れる
  • テンション維持が良く、性能が長持ちしやすい
  • 反発力が高く、軽い力でも深く飛ばしやすい
  • 振動の収まりが自然で快適な打球感を得やすい

● デメリット

  • 価格が高い
  • 摩耗が進むと切れやすく、耐久性はやや弱い
  • 湿気や雨に弱く、環境によって性能が落ちることがある
  • ハードヒッターだと頻繁に張り替えが必要になる場合がある

高価な素材とはいえ、性能の維持力が高いため「切れなければむしろ経済的」と考える人もいる。プレースタイルや練習量によって、コストへの印象は変わってくる。


ナチュラルガットはどんなプレーヤーに向いている?

ナチュラルガットが特に向いているのは、以下のようなプレースタイルの人だ。

  • ネットプレーやタッチショットを多用する
  • 細かなコントロールを大事にしている
  • ラケットの“しなり”やフィーリングを重視する
  • 肘や手首に負担を感じやすい
  • ストリングをそこまで頻繁に切らない

一方、トップスピンを強くかけてグイグイ打ち込むプレーヤーは、摩耗の速さが気になりやすい。その場合はフルナチュラルではなく、ハイブリッドにする選択肢が効果的だ。


ナチュラルガットの定番製品と特徴

ナチュラルガットはメーカーごとに素材処理やコーティング技術が異なり、打球感も少しずつ変わる。ここでは定番となっているモデルを紹介していく。
(※製品名には広告URLを付与)

● Babolat Touch VS

しなやかさとホールド感のバランスが非常に良い定番モデル。多くのプレーヤーが“ナチュラルの基準”として挙げる一本。
Babolat Touch VS

● Babolat Tonic+

適度な柔らかさがありつつ、やや耐久性重視のモデル。価格帯がTouch VSより少し抑えめで導入しやすい。
Babolat Tonic+

● Wilson Natural Gut

均整の取れたフィーリングで、コントロールとパワーのバランスが良い。テニス肘対策で選ばれることも多い。
Wilson Natural Gut

● Klip Legend

ややしっかりした打感が特徴のモデル。反発力だけでなく安定性を求める人に向いている。
Klip Legend

● Klip Armour Pro

耐久性を少し意識した設計で、しっかりめのホールド感が欲しい人に合いやすい。
Klip Armour Pro

● Toalson Natural Gut

比較的導入しやすい価格帯で、柔らかさも十分。最初の一本として選ばれやすい。
Toalson Natural Gut


ハイブリッド構成でナチュラルガットを生かす方法

ナチュラルガットの良さは使いたいけれど、耐久性が気になる。そんな人がよく選ぶのがハイブリッド構成だ。

ナチュラルを縦、ポリエステルを横に張ると「球持ち」と「スピン性能」の両方をバランス良く得られる。逆に、ナチュラルを横糸、ポリを縦糸にすると、打ち応えのあるフィーリングになりつつ、柔らかさも確保しやすい。

ハイブリッドでよく組まれるポリエステルには以下のような代表例がある。

ポリエステルと組み合わせることで、ナチュラルガットの性能を長く生かしながら、スピンや飛びの調整がしやすくなる。自身のラケットやスイングスピードと合わせて考えると、ハイブリッド構成の選択肢はかなり幅広い。


ナチュラルガットのゲージ(太さ)と選び方

ゲージ選びは打球感と耐久性に大きく影響する。

  • 細め(1.25mm前後)
     柔らかくホールド感が強い。スピンもかかりやすいが、切れやすい傾向。
  • 太め(1.30mm前後)
     耐久性が高く、球離れはやや早め。コントロールに安定感が出やすい。

初めてナチュラルガットを張るなら、まずは中間的な太さから試すと、自分のスタイルに合ったフィーリングを見つけやすい。


メンテナンスのポイントと長持ちさせる工夫

ナチュラルガットは素材の特性上、湿気と摩耗に弱い。そのため、以下の点を意識して扱うと長持ちしやすい。

  • 雨の日は別ラケットを使う
  • 湿った場所にラケットを放置しない
  • プレイ後にストリング面の汚れを軽く拭き取る
  • 車内放置など高温環境を避ける
  • ささくれが大きくなったら早めに張り替える

丁寧に扱うことで、ナチュラルガットの良さをより長く味わえる。


ナチュラルガットを選ぶ意味と、これから試す人へのアドバイス

ナチュラルガットは、価格だけを見ると高価に思える。しかし「打球感」「コントロール」「腕への優しさ」「テンション維持」の総合力で見ると、他のストリングには替えがたい魅力がある。

自分のプレースタイルを見直しながら、フルナチュラルにするか、ハイブリッドで取り入れるかを決めていくと、納得のいく一本に出会いやすい。

まずは普段と同じテンションで張ってみて、次回の張り替えで微調整する。この流れを数回繰り返すことで、自分にとっての“ベストなナチュラルガットの姿”が見えてくるはずだ。


ナチュラルガットで理想の打球感をつくる

最後にもう一度、ナチュラルガットは単なる高級ストリングではない。
自分の感覚に合った打球をつくりたい、快適なフィーリングで長くテニスを楽しみたい、そんな願いに応えてくれる素材だ。

もし興味があるなら、今回紹介したモデルから試してみてほしい。そこから、テニスの世界が少し変わるかもしれない。


#テニス #ナチュラルガット #ガットレビュー #ストリング選び #ラケットセッティング #ハイブリッド #Babolat #Wilson

ナチュラルガットとは?特徴・耐久性・選び方【保存版】

ナチュラルガットという言葉は、テニスを続けていると一度は耳にするワードだと思う。ガットの種類はいろいろあるけれど、その中でもナチュラルガットは昔から「打球感の基準」と言われてきた存在。今回は、その魅力と選び方、さらに実際に使う際の注意点まで、順を追って丁寧にまとめていく。

硬式テニスをしていて「もっとボールの伸びを出したい」「腕に優しいストリングを使いたい」と感じる人には、一度検討する価値がある素材だ。


ナチュラルガットが長年支持されてきた理由

ナチュラルガットは、動物の腸を加工して作られた天然素材のストリング。人工素材とは異なり、一本一本の繊維がしなやかで、インパクト時にしっかりとボールを包み込む特徴がある。

この「包み込む感覚」が、深いコントロール性能や柔らかい打球感につながっている。特にボレーやタッチ系のショットは、ナチュラルならではの反応の良さを感じやすい。

また、テンション維持性が高い点も大きな強みだ。ポリエステルやナイロンは張ってから時間がたつと性能が落ちやすいが、ナチュラルガットは比較的長く同じフィーリングを保ちやすい。日常的に打つ量がそこまで多くないプレーヤーほど、この“持ちの良さ”を実感しやすい。


ナチュラルガットのメリットとデメリット

ナチュラルガットの良さを理解するために、一度メリットとデメリットを整理しておく。

● メリット

  • しなやかで柔らかく、腕にかかる負荷が少ない
  • ボールをつかむ感覚が強く、コントロール性能に優れる
  • テンション維持が良く、性能が長持ちしやすい
  • 反発力が高く、軽い力でも深く飛ばしやすい
  • 振動の収まりが自然で快適な打球感を得やすい

● デメリット

  • 価格が高い
  • 摩耗が進むと切れやすく、耐久性はやや弱い
  • 湿気や雨に弱く、環境によって性能が落ちることがある
  • ハードヒッターだと頻繁に張り替えが必要になる場合がある

高価な素材とはいえ、性能の維持力が高いため「切れなければむしろ経済的」と考える人もいる。プレースタイルや練習量によって、コストへの印象は変わってくる。


ナチュラルガットはどんなプレーヤーに向いている?

ナチュラルガットが特に向いているのは、以下のようなプレースタイルの人だ。

  • ネットプレーやタッチショットを多用する
  • 細かなコントロールを大事にしている
  • ラケットの“しなり”やフィーリングを重視する
  • 肘や手首に負担を感じやすい
  • ストリングをそこまで頻繁に切らない

一方、トップスピンを強くかけてグイグイ打ち込むプレーヤーは、摩耗の速さが気になりやすい。その場合はフルナチュラルではなく、ハイブリッドにする選択肢が効果的だ。


ナチュラルガットの定番製品と特徴

ナチュラルガットはメーカーごとに素材処理やコーティング技術が異なり、打球感も少しずつ変わる。ここでは定番となっているモデルを紹介していく。
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● Babolat Touch VS

しなやかさとホールド感のバランスが非常に良い定番モデル。多くのプレーヤーが“ナチュラルの基準”として挙げる一本。
Babolat Touch VS

● Babolat Tonic+

適度な柔らかさがありつつ、やや耐久性重視のモデル。価格帯がTouch VSより少し抑えめで導入しやすい。
Babolat Tonic+

● Wilson Natural Gut

均整の取れたフィーリングで、コントロールとパワーのバランスが良い。テニス肘対策で選ばれることも多い。
Wilson Natural Gut

● Klip Legend

ややしっかりした打感が特徴のモデル。反発力だけでなく安定性を求める人に向いている。
Klip Legend

● Klip Armour Pro

耐久性を少し意識した設計で、しっかりめのホールド感が欲しい人に合いやすい。
Klip Armour Pro

● Toalson Natural Gut

比較的導入しやすい価格帯で、柔らかさも十分。最初の一本として選ばれやすい。
Toalson Natural Gut


ハイブリッド構成でナチュラルガットを生かす方法

ナチュラルガットの良さは使いたいけれど、耐久性が気になる。そんな人がよく選ぶのがハイブリッド構成だ。

ナチュラルを縦、ポリエステルを横に張ると「球持ち」と「スピン性能」の両方をバランス良く得られる。逆に、ナチュラルを横糸、ポリを縦糸にすると、打ち応えのあるフィーリングになりつつ、柔らかさも確保しやすい。

ハイブリッドでよく組まれるポリエステルには以下のような代表例がある。

ポリエステルと組み合わせることで、ナチュラルガットの性能を長く生かしながら、スピンや飛びの調整がしやすくなる。自身のラケットやスイングスピードと合わせて考えると、ハイブリッド構成の選択肢はかなり幅広い。


ナチュラルガットのゲージ(太さ)と選び方

ゲージ選びは打球感と耐久性に大きく影響する。

  • 細め(1.25mm前後)
     柔らかくホールド感が強い。スピンもかかりやすいが、切れやすい傾向。
  • 太め(1.30mm前後)
     耐久性が高く、球離れはやや早め。コントロールに安定感が出やすい。

初めてナチュラルガットを張るなら、まずは中間的な太さから試すと、自分のスタイルに合ったフィーリングを見つけやすい。


メンテナンスのポイントと長持ちさせる工夫

ナチュラルガットは素材の特性上、湿気と摩耗に弱い。そのため、以下の点を意識して扱うと長持ちしやすい。

  • 雨の日は別ラケットを使う
  • 湿った場所にラケットを放置しない
  • プレイ後にストリング面の汚れを軽く拭き取る
  • 車内放置など高温環境を避ける
  • ささくれが大きくなったら早めに張り替える

丁寧に扱うことで、ナチュラルガットの良さをより長く味わえる。


ナチュラルガットを選ぶ意味と、これから試す人へのアドバイス

ナチュラルガットは、価格だけを見ると高価に思える。しかし「打球感」「コントロール」「腕への優しさ」「テンション維持」の総合力で見ると、他のストリングには替えがたい魅力がある。

自分のプレースタイルを見直しながら、フルナチュラルにするか、ハイブリッドで取り入れるかを決めていくと、納得のいく一本に出会いやすい。

まずは普段と同じテンションで張ってみて、次回の張り替えで微調整する。この流れを数回繰り返すことで、自分にとっての“ベストなナチュラルガットの姿”が見えてくるはずだ。


ナチュラルガットで理想の打球感をつくる

最後にもう一度、ナチュラルガットは単なる高級ストリングではない。
自分の感覚に合った打球をつくりたい、快適なフィーリングで長くテニスを楽しみたい、そんな願いに応えてくれる素材だ。

もし興味があるなら、今回紹介したモデルから試してみてほしい。そこから、テニスの世界が少し変わるかもしれない。


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