ハイパーフォース lb インプレ|シマノ レバーブレーキの実釣感を深掘りする

ハイパーフォース LBを使い込んでみると、いわゆる磯のフカセ用という枠を超えて、ルアーゲームとの相性が非常にいいことが見えてきます。とくにレバーブレーキならではのフォールコントロールが活きる釣りでは、通常のスピニングリールとはまったく違う感覚でルアーを操れるのが魅力です。ここでは実際の操作感や使いどころ、そして各モデルの印象までまとめていきます。


ハイパーフォース LBとは?特徴をまとめておさらい

ハイパーフォース LBは、シマノが展開するレバーブレーキ式スピニングリール。モデルは
シマノ 23 ハイパーフォース LB C2000MDH
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MDHPG
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MHG
の3種類。

共通して搭載されているのが「EXS(エクス)ブレーキ」。これはレバー操作に対してブレーキ力が段階的に変化する構造で、急激に効きすぎないのがポイント。フルブレーキから限りなくゼロに近い状態までを滑らかに調整できるため、テンションフォールやカーブフォールを狙った場面でラインテンションを細かく作れます。

また、HAGANEギアやマグナムライトローター、Xプロテクトなど、中~上位クラスのスピニングと同じ基盤技術が載っているので、巻き・耐久・操作性は堅実。レバー機構のメリットを活かしながら、スピニングリールらしい快適さも兼ね備えています。


レバーブレーキの利点を実釣で感じた瞬間

ルアーゲームにおけるレバーブレーキの面白さは「落とし方を制御できること」に尽きます。

たとえば、タイラバや一つテンヤ。フォールスピードを少し落としたくなる場面ってありますよね。潮が緩くて魚の反応が薄いとき、アミパターンでマダイがルアーを見切りやすい状況など、ただ落とすだけでは食わせられない瞬間がある。そんなとき、レバーを少し引いてテンションを掛けるだけで、ふわっと漂うフォールが作れます。

テンションフォールでアタリが出た瞬間にレバーを離せばスプールが自然に戻り、巻きに移行しやすい。ベール開閉の手間がなくなるだけで、テンポが崩れないのが意外と大きなメリットです。


タイラバ・一つテンヤでの使用感

レバーの強弱でフォール速度を変化させると、魚が追ってくる距離が明らかに変わります。潮が澄んでいてタフな日のほうが違いが出やすい印象。

特にC3000MHGのハイギアモデルは、アタリが出てからの回収が速く、巻き直しの手返しが良いのが使いやすかった点。レバーで微妙なテンションを掛けながら落とす→着底後すぐ巻き始めるという動作がスムーズで、底を取り直すサイクルが安定します。

一方でC3000MDHPGのパワーギアは、スローな誘いを丁寧に続けたい人に向いています。重い鯛ラバや深場の一つテンヤで、ラインテンションを一定に保ちながら誘う場面で扱いやすさが際立ちます。


イカメタル・メタルスッテでの相性

イカメタルではフォール姿勢と速度が釣果を大きく左右します。エクスブレーキはその微調整に向いていて、スッテを落としながらレバーでふわっとテンションを掛けると、アタリが出る層をなぞるように通せます。

特にC2000MDHの軽量モデルは185gと軽く、連続操作が多いイカメタルやオモリグで扱いやすい。ダブルハンドルもリズムを取りやすく、細かいフォール調整に集中できます。


ジギングでのテンションフォール制御が新しい

ドテラ流しでのボートゲームでは、ジグが想像以上に横方向へ引っ張られていることが多く、底付近でのフォール中の誘いに工夫が必要になります。そこでレバーブレーキの出番。レバーでテンションを掛ければ、ジグを漂わせるように落とせるので、根魚・ヒラメ・マダイなど、底を意識する魚に口を使わせやすいと感じました。

通常のスピニングだとベールを開閉してテンションを整える必要がありますが、レバーだけで解決するのが快適。巻き直しが早く、リズムよく探れます。


C2000MDH・C3000MDHPG・C3000MHGの選び方

それぞれ用途にハッキリした特徴があります。

● C2000MDH

軽量リグや浅場狙いに。
ライトゲーム、イカメタル、小型テンヤなど、繊細さを重視する人向け。
シマノ 23 ハイパーフォース LB C2000MDH

● C3000MDHPG

重い仕掛けや深場を丁寧に攻めたい人に。
一定テンションでのスロー誘いがしやすいパワーギア。
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MDHPG

● C3000MHG

ハイギアで手返しを重視。
キャスティング鯛ラバやエギング、シーバスにも守備範囲が広い。
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MHG


デメリットや慣れが必要なポイント

便利な一方で、レバーブレーキには慣れが必要な部分もあります。

  • レバーの操作角度とブレーキ力の関係を掴むまで少し時間がかかる
  • 60g以上の重い仕掛けではブレーキの効き幅がややピーキー
  • 長時間使用で指が疲れやすい場合がある

ただ、数日使い込むだけで操作の癖が掴めてくるので、慣れれば直感的に扱えるようになります。フォール姿勢の作り方が自分の思いどおりになった瞬間はかなり気持ちよく、その感覚を覚えると戻れなくなるタイプのリールです。


ハイパーフォース LBをおすすめしたいユーザー像

こんな釣りをする人とは相性が抜群です。

  • タイラバ・一つテンヤをメインにしている
  • フォールのアタリを積極的に拾いたい
  • イカメタルで繊細な誘いを作りたい
  • ボートゲームでテンションフォールを駆使したい
  • エギング・シーバスでもフォール演出を加えたい

つまり、「落とし方」にこだわるアングラーほど、このリールのメリットを実感しやすいといえます。


ハイパーフォース lb インプレ|まとめ

ハイパーフォース LBは、スピニングの快適さを保ちながら、レバーブレーキによるフォールコントロールという強みを併せ持った独特の存在です。慣れは必要ですが、操作に馴染むほど釣りの幅を広げてくれるリールでもあります。

とくにテンションフォールがカギになる釣りでは、通常のスピニングでは再現しづらい“間”の作り方が可能になり、狙える魚のバリエーションも増えます。もしタイラバや一つテンヤ、イカメタル、ドテラ流しのジギングをよくするなら、一度使ってみる価値は十分あるはずです。


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ハイパーフォース lb インプレ|シマノ レバーブレーキの実釣感を深掘りする

ハイパーフォース LBを使い込んでみると、いわゆる磯のフカセ用という枠を超えて、ルアーゲームとの相性が非常にいいことが見えてきます。とくにレバーブレーキならではのフォールコントロールが活きる釣りでは、通常のスピニングリールとはまったく違う感覚でルアーを操れるのが魅力です。ここでは実際の操作感や使いどころ、そして各モデルの印象までまとめていきます。


ハイパーフォース LBとは?特徴をまとめておさらい

ハイパーフォース LBは、シマノが展開するレバーブレーキ式スピニングリール。モデルは
シマノ 23 ハイパーフォース LB C2000MDH
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MDHPG
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MHG
の3種類。

共通して搭載されているのが「EXS(エクス)ブレーキ」。これはレバー操作に対してブレーキ力が段階的に変化する構造で、急激に効きすぎないのがポイント。フルブレーキから限りなくゼロに近い状態までを滑らかに調整できるため、テンションフォールやカーブフォールを狙った場面でラインテンションを細かく作れます。

また、HAGANEギアやマグナムライトローター、Xプロテクトなど、中~上位クラスのスピニングと同じ基盤技術が載っているので、巻き・耐久・操作性は堅実。レバー機構のメリットを活かしながら、スピニングリールらしい快適さも兼ね備えています。


レバーブレーキの利点を実釣で感じた瞬間

ルアーゲームにおけるレバーブレーキの面白さは「落とし方を制御できること」に尽きます。

たとえば、タイラバや一つテンヤ。フォールスピードを少し落としたくなる場面ってありますよね。潮が緩くて魚の反応が薄いとき、アミパターンでマダイがルアーを見切りやすい状況など、ただ落とすだけでは食わせられない瞬間がある。そんなとき、レバーを少し引いてテンションを掛けるだけで、ふわっと漂うフォールが作れます。

テンションフォールでアタリが出た瞬間にレバーを離せばスプールが自然に戻り、巻きに移行しやすい。ベール開閉の手間がなくなるだけで、テンポが崩れないのが意外と大きなメリットです。


タイラバ・一つテンヤでの使用感

レバーの強弱でフォール速度を変化させると、魚が追ってくる距離が明らかに変わります。潮が澄んでいてタフな日のほうが違いが出やすい印象。

特にC3000MHGのハイギアモデルは、アタリが出てからの回収が速く、巻き直しの手返しが良いのが使いやすかった点。レバーで微妙なテンションを掛けながら落とす→着底後すぐ巻き始めるという動作がスムーズで、底を取り直すサイクルが安定します。

一方でC3000MDHPGのパワーギアは、スローな誘いを丁寧に続けたい人に向いています。重い鯛ラバや深場の一つテンヤで、ラインテンションを一定に保ちながら誘う場面で扱いやすさが際立ちます。


イカメタル・メタルスッテでの相性

イカメタルではフォール姿勢と速度が釣果を大きく左右します。エクスブレーキはその微調整に向いていて、スッテを落としながらレバーでふわっとテンションを掛けると、アタリが出る層をなぞるように通せます。

特にC2000MDHの軽量モデルは185gと軽く、連続操作が多いイカメタルやオモリグで扱いやすい。ダブルハンドルもリズムを取りやすく、細かいフォール調整に集中できます。


ジギングでのテンションフォール制御が新しい

ドテラ流しでのボートゲームでは、ジグが想像以上に横方向へ引っ張られていることが多く、底付近でのフォール中の誘いに工夫が必要になります。そこでレバーブレーキの出番。レバーでテンションを掛ければ、ジグを漂わせるように落とせるので、根魚・ヒラメ・マダイなど、底を意識する魚に口を使わせやすいと感じました。

通常のスピニングだとベールを開閉してテンションを整える必要がありますが、レバーだけで解決するのが快適。巻き直しが早く、リズムよく探れます。


C2000MDH・C3000MDHPG・C3000MHGの選び方

それぞれ用途にハッキリした特徴があります。

● C2000MDH

軽量リグや浅場狙いに。
ライトゲーム、イカメタル、小型テンヤなど、繊細さを重視する人向け。
シマノ 23 ハイパーフォース LB C2000MDH

● C3000MDHPG

重い仕掛けや深場を丁寧に攻めたい人に。
一定テンションでのスロー誘いがしやすいパワーギア。
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MDHPG

● C3000MHG

ハイギアで手返しを重視。
キャスティング鯛ラバやエギング、シーバスにも守備範囲が広い。
シマノ 23 ハイパーフォース LB C3000MHG


デメリットや慣れが必要なポイント

便利な一方で、レバーブレーキには慣れが必要な部分もあります。

  • レバーの操作角度とブレーキ力の関係を掴むまで少し時間がかかる
  • 60g以上の重い仕掛けではブレーキの効き幅がややピーキー
  • 長時間使用で指が疲れやすい場合がある

ただ、数日使い込むだけで操作の癖が掴めてくるので、慣れれば直感的に扱えるようになります。フォール姿勢の作り方が自分の思いどおりになった瞬間はかなり気持ちよく、その感覚を覚えると戻れなくなるタイプのリールです。


ハイパーフォース LBをおすすめしたいユーザー像

こんな釣りをする人とは相性が抜群です。

  • タイラバ・一つテンヤをメインにしている
  • フォールのアタリを積極的に拾いたい
  • イカメタルで繊細な誘いを作りたい
  • ボートゲームでテンションフォールを駆使したい
  • エギング・シーバスでもフォール演出を加えたい

つまり、「落とし方」にこだわるアングラーほど、このリールのメリットを実感しやすいといえます。


ハイパーフォース lb インプレ|まとめ

ハイパーフォース LBは、スピニングの快適さを保ちながら、レバーブレーキによるフォールコントロールという強みを併せ持った独特の存在です。慣れは必要ですが、操作に馴染むほど釣りの幅を広げてくれるリールでもあります。

とくにテンションフォールがカギになる釣りでは、通常のスピニングでは再現しづらい“間”の作り方が可能になり、狙える魚のバリエーションも増えます。もしタイラバや一つテンヤ、イカメタル、ドテラ流しのジギングをよくするなら、一度使ってみる価値は十分あるはずです。


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