プロロゴ スクラッチM5 インプレ|実走で見えた特徴と選び方

ロードバイク用サドルを探していると、一度は名前を聞くのが プロロゴ スクラッチM5。ショートノーズ系サドルの中でも独特のラウンド形状を持ち、レースからロングライドまで幅広く使われているモデルだ。この記事では、実際の使用感やシリーズの違い、どんなライダーに向いているのかを、ひとつずつ丁寧に掘り下げていく。


プロロゴ スクラッチM5 インプレ:まず感じたフィット感と安定性

最初に跨った瞬間、強く印象に残るのが“座面の丸み”だ。平らなショートノーズに慣れていると少し意外に思うかもしれないが、この丸さがペダリング中の骨盤の動きを自然に誘導してくれる。
とくに前傾姿勢を取りやすく、腰の位置を少し寝かせたライディングが多い人には、かなりしっくりくる。

シリーズの中でも、

といったオープンチャネル系のモデルは、局部の圧迫を減らしたい人にとって心強い選択肢。PASは穴あきタイプだが、溝の縁に圧力が集中しにくい構造になっているため、長時間のライドでもストレスが少ない。


座り心地のバランス:硬めなのに痛くなりにくい理由

スクラッチM5シリーズは、触っただけだと「思ったより硬い」と感じるかもしれない。しかし実際にペダルを踏み始めると、硬さよりも“適度な反発”を感じる。
フォームの下にあるベースがしっかりしていることで、踏み込み時の力が逃げにくく、パワーロスが少ない。これは上りやスプリントなど、負荷の大きいシーンでとくに効果的だ。

さらに特徴的なのが、複数の硬さのフォームを組み合わせた「MSS」構造。座面を細かいゾーンに分けて最適化しているため、長時間座り続けても一点に負担が集中しにくい。ロングライド中心の人にも好かれている理由はここにある。


幅140mmの扱いやすさとポジション調整のしやすさ

スクラッチM5は幅140mmという、ショートノーズ系としては細めの部類に入る。
145mm前後のサドルだと内ももが擦れやすい、という人にはちょうど良いかもしれない。

また、ショートノーズらしくノーズは短いが、レール長がしっかり確保されており、前後調整幅が広い。着座位置とBBの距離を合わせながらミリ単位で調整すると、サドルの形が自然に身体に馴染んでくる。


どのモデルを選ぶか:走り方で分けると決めやすい

スクラッチM5には多くの派生モデルがある。ざっくりと整理すると次のようになる。

■快適さ重視・長距離派

TIROXレールは金属系でやや柔らかく、振動吸収性を感じやすい。

■軽量性・反応性重視

NACKレールはカーボンのため軽量で、ダイレクトな踏み心地が魅力。

■最新の快適性を求めるなら3Dプリント

沈み込み方がエリアごとに最適化されており、局部の痛みを最小限にしたい人に向く。


比較対象として挙がりやすい Dimension との違い

同じショートノーズ系の プロロゴ ディメンション シリーズと悩む人も多い。
大まかな違いはこうだ。

  • ディメンション:フラット気味で幅広、安定感重視
  • スクラッチM5:ラウンド形状で骨盤が回しやすい、動きの自由度が高い

乗車フォームがアップライト寄りならディメンション、前傾姿勢が多くダイナミックに踏みたいならスクラッチM5という選び方がしっくりくる。


実際のロングライドで感じたメリット

数十キロ以上のライドを繰り返して気づいたメリットがいくつかある。

  • 座面の丸さのおかげで、腰の位置を微妙に変えても痛みが出にくい
  • ペダリングリズムを崩さずに長時間走れる
  • ショートノーズなのに安定性が高く、ダンシングの邪魔にならない
  • テール形状がしっかり腰を支えてくれる
  • ノーズが短いので前後の動きがスムーズ

とくに「硬めなのに痛みにくい」という点は、試乗してみないと分かりにくい特徴だと思う。


こんなライダーにプロロゴ スクラッチM5は合いやすい

  • 深い前傾姿勢をよく取る
  • 骨盤を自然に回転させたい
  • 140mm前後の幅がしっくりくる
  • 長距離をよく走る
  • パワーロスの少ないサドルを求めている

逆に、ソフトなクッションを最優先したい人は、SPACEモデルや他ブランドの厚めのサドルを試すほうが合う可能性が高い。


プロロゴ スクラッチM5 インプレまとめ|選びやすいポイント

最後に改めて、スクラッチM5のポイントを整理する。

  • ラウンド形状で骨盤の動きを邪魔しない
  • ショートノーズでも安定して踏める
  • PASや3DMSSなど快適性を高める派生モデルが豊富
  • レールによって乗り味が大きく変わる
  • ロングライドでも痛みが出にくい設計

サドル選びはどうしても相性の要素が大きいが、前傾姿勢中心のスタイルなら試す価値が十分あるモデルだ。もし違うタイプのショートノーズと迷っているなら、ラウンド形状が合うかどうかを基準にすると選びやすい。


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プロロゴ スクラッチM5 インプレ|実走で見えた特徴と選び方

ロードバイク用サドルを探していると、一度は名前を聞くのが プロロゴ スクラッチM5。ショートノーズ系サドルの中でも独特のラウンド形状を持ち、レースからロングライドまで幅広く使われているモデルだ。この記事では、実際の使用感やシリーズの違い、どんなライダーに向いているのかを、ひとつずつ丁寧に掘り下げていく。


プロロゴ スクラッチM5 インプレ:まず感じたフィット感と安定性

最初に跨った瞬間、強く印象に残るのが“座面の丸み”だ。平らなショートノーズに慣れていると少し意外に思うかもしれないが、この丸さがペダリング中の骨盤の動きを自然に誘導してくれる。
とくに前傾姿勢を取りやすく、腰の位置を少し寝かせたライディングが多い人には、かなりしっくりくる。

シリーズの中でも、

といったオープンチャネル系のモデルは、局部の圧迫を減らしたい人にとって心強い選択肢。PASは穴あきタイプだが、溝の縁に圧力が集中しにくい構造になっているため、長時間のライドでもストレスが少ない。


座り心地のバランス:硬めなのに痛くなりにくい理由

スクラッチM5シリーズは、触っただけだと「思ったより硬い」と感じるかもしれない。しかし実際にペダルを踏み始めると、硬さよりも“適度な反発”を感じる。
フォームの下にあるベースがしっかりしていることで、踏み込み時の力が逃げにくく、パワーロスが少ない。これは上りやスプリントなど、負荷の大きいシーンでとくに効果的だ。

さらに特徴的なのが、複数の硬さのフォームを組み合わせた「MSS」構造。座面を細かいゾーンに分けて最適化しているため、長時間座り続けても一点に負担が集中しにくい。ロングライド中心の人にも好かれている理由はここにある。


幅140mmの扱いやすさとポジション調整のしやすさ

スクラッチM5は幅140mmという、ショートノーズ系としては細めの部類に入る。
145mm前後のサドルだと内ももが擦れやすい、という人にはちょうど良いかもしれない。

また、ショートノーズらしくノーズは短いが、レール長がしっかり確保されており、前後調整幅が広い。着座位置とBBの距離を合わせながらミリ単位で調整すると、サドルの形が自然に身体に馴染んでくる。


どのモデルを選ぶか:走り方で分けると決めやすい

スクラッチM5には多くの派生モデルがある。ざっくりと整理すると次のようになる。

■快適さ重視・長距離派

TIROXレールは金属系でやや柔らかく、振動吸収性を感じやすい。

■軽量性・反応性重視

NACKレールはカーボンのため軽量で、ダイレクトな踏み心地が魅力。

■最新の快適性を求めるなら3Dプリント

沈み込み方がエリアごとに最適化されており、局部の痛みを最小限にしたい人に向く。


比較対象として挙がりやすい Dimension との違い

同じショートノーズ系の プロロゴ ディメンション シリーズと悩む人も多い。
大まかな違いはこうだ。

  • ディメンション:フラット気味で幅広、安定感重視
  • スクラッチM5:ラウンド形状で骨盤が回しやすい、動きの自由度が高い

乗車フォームがアップライト寄りならディメンション、前傾姿勢が多くダイナミックに踏みたいならスクラッチM5という選び方がしっくりくる。


実際のロングライドで感じたメリット

数十キロ以上のライドを繰り返して気づいたメリットがいくつかある。

  • 座面の丸さのおかげで、腰の位置を微妙に変えても痛みが出にくい
  • ペダリングリズムを崩さずに長時間走れる
  • ショートノーズなのに安定性が高く、ダンシングの邪魔にならない
  • テール形状がしっかり腰を支えてくれる
  • ノーズが短いので前後の動きがスムーズ

とくに「硬めなのに痛みにくい」という点は、試乗してみないと分かりにくい特徴だと思う。


こんなライダーにプロロゴ スクラッチM5は合いやすい

  • 深い前傾姿勢をよく取る
  • 骨盤を自然に回転させたい
  • 140mm前後の幅がしっくりくる
  • 長距離をよく走る
  • パワーロスの少ないサドルを求めている

逆に、ソフトなクッションを最優先したい人は、SPACEモデルや他ブランドの厚めのサドルを試すほうが合う可能性が高い。


プロロゴ スクラッチM5 インプレまとめ|選びやすいポイント

最後に改めて、スクラッチM5のポイントを整理する。

  • ラウンド形状で骨盤の動きを邪魔しない
  • ショートノーズでも安定して踏める
  • PASや3DMSSなど快適性を高める派生モデルが豊富
  • レールによって乗り味が大きく変わる
  • ロングライドでも痛みが出にくい設計

サドル選びはどうしても相性の要素が大きいが、前傾姿勢中心のスタイルなら試す価値が十分あるモデルだ。もし違うタイプのショートノーズと迷っているなら、ラウンド形状が合うかどうかを基準にすると選びやすい。


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